診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-19:00
手術時間12:00-15:00
水曜・土日午後休診
外科症例報告:重度緑内障に対する眼球摘出術と内科的継続管理
【今日お話ししたいこと:疾患概要と目的】
今回は、13歳のトイプードルの患者さんの事例を取り上げます。以前より白内障を患っていましたが、数日前から急激に緑内障へと移行し、激しい疼痛を伴っていました。視覚を消失し、痛みによって生活の質(QOL)が著しく低下したため、左眼球の摘出術を選択しました。
「可哀想だから」ではなく「痛みから解放するために」下した決断の記録です。
初診時の検査において、以下の論理的な判断に基づき手術を決定しました。

外科手術を避け、現状維持を選択した場合のリスクを外科医として率直に提示します。
患者さんは13歳と高齢であり、心雑音も認められました。当院では安全域を広げるため、以下の管理を徹底しました。
左眼球の摘出と同時に、体表の皮膚腫瘤の切除を行いました。外科医として留意すべき点は以下の通りです。












手術後の経過は以下の通りです。抜糸で終わりではなく、反対側の眼を守る新たな戦いが始まります。

当院は誠実な医療を提供するため、夜間の管理体制についても事実を公開しています。
眼球を摘出するという決断は、飼い主様にとって身を切るような思いであったと推察します。しかし、外科医の責務は「見えなくなった眼」に執着することではなく、そこにある「激痛」から患者さんを解放することです。
手術により痛みを取り去り、本来の元気を取り戻した姿を見ることが、我々の願いです。残された右眼についても、論理的なデータに基づき、最後までQOL(生活の質)を維持できるようサポートを継続してまいります。
[English Summary]
This report details a left-eye enucleation surgery performed on a 13-year-old Toy Poodle suffering from severe glaucoma and endophthalmitis. Due to pre-existing heart disease and age, we employed local infiltration anesthesia and strict blood pressure monitoring to mitigate risks. While the surgery successfully removed the source of chronic pain, subsequent glaucoma in the right eye necessitated lifelong medical management. We prioritize surgical honesty, acknowledging the physical limits of night-time monitoring and the necessity of prioritized life-quality (QOL).
[中文摘要]
本报告介绍了一例13岁贵宾犬因重症青光眼和内眼炎导致的左眼球摘除手术。考虑到患者的高龄及心脏杂音风险,我们采用了局部浸润麻醉和严格的血压监测协议,以最大限度地保障麻醉安全。虽然手术成功解除了疼痛,但术后右眼出现的继发性青光眼仍需长期的内科管理。我们坚持临床诚实原则,公开术后夜间管理的物理局限性,并以维持患者生活质量(QOL)为最终治疗目标。