診察時間
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午後15:00-19:00
手術時間12:00-15:00
水曜・土日午後休診
今日お話ししたいこと
今回は、オスの猫に非常に多く見られる「尿道閉塞」と、内科治療の限界を迎えた際に選択する「会陰尿道瘻造瘻術(えいんにょうどうろうぞうろうじゅつ)」について解説します。
今回の症例は、体重約5.1kgのオスの患者さんです。1ヶ月以上にわたり膀胱炎の治療を続けていましたが、血尿や頻尿が治まらず、最終的に自力で排尿ができない「尿道閉塞」の状態に陥ってしまいました。度重なるカテーテル導尿や食事療法を実施しましたが改善が乏しく、外科的介入に踏み切ったケースとなります。
来院時の超音波検査や尿検査の結果、膀胱内には「じゃりじゃり」としたストルバイト結晶が大量に確認されました。オスの猫の尿道はペニスの先端に向かって非常に細くなっており、この結晶や炎症産物が詰まりやすい構造をしています。
本症例においても、カテーテルによる導尿を試みた際、尿道先端のすぐ近くで物理的な詰まり(閉塞)が確認されました。内科的治療(抗生剤の投与や療法食など)に反応せず、再発を繰り返す物理的な閉塞であることから、これ以上の対症療法は動物の苦痛を長引かせるだけと判断し、外科的適応と診断しました。
「手術はかわいそうだから、もう少し様子を見たい」と思われる飼い主様もいらっしゃいますが、尿道閉塞において「放置」は死に直結します。
これは極めて残酷な経過であり、閉塞が確認された場合、一刻の猶予もありません。
根本的な解決のため、「会陰尿道瘻造瘻術」を実施しました。これは、詰まりやすい細いペニス部分の尿道を取り除き、骨盤寄りの太い尿道を引っ張り出してきて、新たに広い排尿口(ストーマ)を形成する手術です。
当院では、動物の精神的ストレスを最小限にするため、術後の入院は原則1〜3日とする「早期退院」の方針をとっています。静脈点滴が外れた後は、住み慣れた家庭環境でのリハビリが最も回復を早めると考えているためです。
また、入院期間中の夜間管理について、当院は「スタッフ不在(無人)」となります。しかし、動物の痛みを決して見過ごすことはありません。
この手術は命を救い、排尿の苦痛を取り除く優れた術式ですが、以下のリスクと合併症を隠さずにお伝えする必要があります。
本症例でも、術後は専用の療法食(ユリナリーS/O等)での管理を継続し、再発防止に努めています。
当院では、本症例のような後腹膜より腹側の一般軟部外科、および体表腫瘍(皮弁含む)に関しては、広く対応可能な体制を整えております。(肝臓腫瘍については、主要血管を巻き込まない辺縁切除まで対応可能です。)
しかし、命を最優先に考え、当院の設備での対応がベストではないと判断した場合は、速やかに二次診療施設へご紹介するポリシーを徹底しています。
尿道閉塞は、見ている飼い主様にとっても、そして何より動物自身にとっても非常に苦しい病気です。内科治療の限界を見極め、適切なタイミングで外科的介入を決断することは、決して「かわいそう」なことではなく、その子の未来の苦痛を取り除くための重要な選択です。
当院では、客観的なデータに基づいた論理的な判断と、徹底したペインコントロールで、動物たちの命に誠実に向き合ってまいります。排尿のトラブルで少しでも不安なことがあれば、手遅れになる前にご相談ください。





















[English]
This report details a case of feline urethral obstruction treated with perineal urethrostomy. The patient, a male cat, experienced recurrent blockages unresponsive to medical management. To prevent life-threatening complications such as acute kidney injury and bladder rupture, surgery was performed to widen the urinary opening. We implemented a strict perioperative pain management protocol, including balanced anesthesia and fluid therapy. Postoperatively, we advocate for early discharge (1-3 days) to minimize stress, utilizing remote camera monitoring during unstaffed night hours to ensure immediate response to any signs of pain. We remain committed to logical, data-driven surgical decisions and prioritizing the animal’s quality of life.
[中文]
本报告详细介绍了一例通过会阴尿道造口术治疗猫尿道阻塞的病例。患儿为一只雄性猫,经历了反复的尿道阻塞,且内科治疗无效。为了防止急性肾损伤和膀胱破裂等危及生命的并发症,我们实施了该手术以扩大排尿口。我们采用了严格的围手术期疼痛管理方案,包括平衡麻醉和输液治疗。术后,我们提倡早期出院(1-3天)以减少动物的压力,并在夜间无人值守时使用远程监控摄像头,以确保在动物出现疼痛迹象时能够立即做出反应。我们始终致力于基于客观数据的逻辑性外科决策,将动物的生命质量放在首位。