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【症例報告】胃内異物摘出と膵炎

6歳のトイプードル
10日前から元気がなく、食欲も低下していたため来院しました。4年前に異物誤飲により腸切開手術を受けた既往歴があります。

🐾 血液検査で膵炎(膵リパーゼ上昇)が確認され、
腹部エコーでは胃のイレウスが認められました。


⚠️
1日間の膵炎治療(ブレンダ・ガベキサート投与)で膵炎の数値は改善したものの、
胃イレウス自体は翌日のエコーで依然として解消していませんでした。

試験開腹の決断

  • 胃~十二指腸以降を確認したところ、大きな異物は認められず。
  • 以前の腸切開部位で癒着が起こり、消化管の走行が通常と異なっている可能性がありました。
  • 胃切開を実施すると、大量の粒状の砂状ジェルとフードが混ざった内容物を回収。
  • 胃壁は2重縫合で閉鎖しました。

術後の経過

  • 翌朝には元気を回復し、食欲も徐々に改善。
  • 膵炎が改善してもイレウスが残っているケースでは、
    早期に試験開腹を行って原因を直接確認・処置することの重要性が示唆される症例となりました。

まとめ

今回の症例では、膵炎治療後も胃のイレウスが持続したことから、
開腹手術で直接消化管内部を確認したことが鍵となりました。
胃内に充満していた砂状ジェル状物質の除去と胃切開の適切な縫合により、
術後早期から回復が認められました。


 

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