診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
当院の経営理念は、常にエビデンスに基づく医療サービスを維持しながら、効率的な運営とコスト削減を両立させることにあります。
そのためには、スタッフの教育指導への投資が不可欠です。スタッフがしっかりとした技術と知識を身につけることで、無駄な拘束時間を削減し、実際に働いた時間のみを正確にカウントできる透明な料金設定を実現しています。
多くの動物病院では、獣医師や看護師の月給は決まっているものの、実際の就労時間は「時給1,800円×8時間」や「1,100円×8時間」といった広告上の数字とは異なり、実際には9~10時間も拘束されるケースが多くあります。
たとえば、獣医師の場合、8時間分の給与(1,800円×8=14,400円)が実際には9~10時間分として支給されるため、実効時給は約1,440~1,600円程度となり、看護師も同様に実効時給が約880~978円程度となっています。
一般的な検査の流れは以下の通りです:
・看護師の準備:5分
・検査(獣医師+看護師):20分
・説明(獣医師):15分
・会計(看護師):10分
総合労働コスト:77円+815円+379円+154円 ≒ 1,425円
これに、検査機器、消耗品、施設運営費、専門技術など「見えないコスト」を反映するため、一般的には実働コストの約5倍の料金が設定され、約7,125円となります。
当院では、スタッフの教育と業務効率化に努め、実際に検査に直接かかる「実働時間」だけを正確にカウントしています。
当院の検査の流れは以下の通りです:
当院では、看護師の時給を1,100円、獣医師の時給を1,800円とし、実働時間のみをカウントしています。
・看護師30分分:1,100円×(30/60)=550円
・獣医師5分分:1,800円×(5/60)≒150円
→ 合計実働コスト:550円+150円=700円
これに、同じく実働コストの5倍をかけると、検査料金は約700円×5=3,500円となります。
多くの総合病院では、整形外科や特殊な尿路外科、広範囲腫瘍切除などの手術時には、獣医師術者、獣医師助手、看護師麻酔師、看護師外回りなど複数のスタッフが従事し、実際の手術時間以外にも長時間の拘束が料金に反映されるため、手術料金が約60万円に達することがあります。
もちろん全ての高度外科分野をカバーすることは不可能ですが、当院では一部の特殊外科分野を獣医師1人で術者と助手の役割、看護師1人で麻酔師と外回りを担って、手術を行い、
さらに、入院期間も最短1日~最大3日とし、1日あたり看護師が実働4時間のみを担当、加えて飼い主様の協力も得ることで、総合料金を大幅に抑え、治療全体で約25万円以下に収めることが可能となっています。
この効率的な体制は、スタッフの教育への投資と働きやすい環境の整備があってこそ実現されます。また有資格者となった看護師が多くの内科処置に関わることで獣医師の外科研鑽への時間も確保されます。
スタッフが実働時間のみで働ける環境を整えることで、無駄なコストが発生せず、結果として飼い主様にも安心でリーズナブルな医療サービスを提供できるのです。
一年間で約5%の原価率の増加、4.5%の人件費、1人あたりの増税負担率は5%の上昇が起きています。多くの人的資本に頼る経営スタイルでは、今後治療費が非常に高額になるため、たとえば慢性疾患の長期的な治療を受けることをためらい、結果として治療を断念してしまう飼い主様が増えていくと思います。一方で、現場で長時間働くスタッフは、実際の労働時間が実働以上にカウントされるため、自分たちの努力が十分に評価されず、将来に希望を持てないという不満を抱えています。
当院では、こうした両方の問題に対応するため、実際に患者さんに直接関わった実働時間のみを正確にカウントする透明な給与設定と効率的な運営体制を構築しています。具体的には、スタッフの教育に積極的に投資し、獣医師や看護師が無駄な拘束時間なく働ける環境を整えることで、余計なコストを削減し、治療費を大幅に低減させることに成功しています。
また、中間管理職の方々は、現状80%の看護師が3年以内に離職する現実を踏まえ、一度以上転職する可能性が高いです。そのため、転職先でもリーダーシップを発揮できるよう、教育能力を培うことは、スタッフ個々のキャリアアップにとっても非常に重要です。
このように、当院ではスタッフが実働時間のみで働ける環境を実現するための教育と効率化への投資が、飼い主様の経済的負担軽減とスタッフの将来への希望を両立するために最適な方法であると考えています。