診察時間
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午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
こんにちは!ワンちゃんとの毎日、楽しいですよね。
今回は、特に小型犬の飼い主さんが気になる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」について、専門的な獣医療の資料を元に、診断から治療、お家でのケアまで詳しく解説していきます。
大切な家族であるワンちゃんの膝について、一緒に学んでいきましょう!
膝蓋骨内方脱臼(MPL)、通称「パテラ」は、ワンちゃんの膝のお皿が内側にずれてしまう病気のことです。
正確な診断のため、レントゲンは必ず両足を撮影し、膝のお皿を正しい位置に戻した状態で撮ることがとても重要です。 他にも、若い子ならレッグ・ペルテス病など、シニアの子なら椎間板疾患など、他の病気との見極めも行われます。
手術をするかどうかは、ワンちゃんの症状や年齢、グレードによって慎重に判断されます。
全く症状がないグレード1・2や、症状のない6歳以上のグレード3・4では、手術をしない「経過観察」が選ばれることもあります。
パテラの手術は、ワンちゃんの状態に合わせたオーダーメイド治療。いくつかの方法を組み合わせて行われます。
パテラは、膝のクッションの役割をする「前十字靭帯」が切れてしまう原因になることがあります。 膝がひどく痛んだり、関節液がたくさん溜まっていたりする場合、この靭帯の損傷も疑われます。
血液検査の炎症マーカー(CRP)は、免疫の病気では上がりますが、前十字靭帯断裂だけでは通常は上がりません。
手術の成功は、お家に帰ってからのケアにかかっています。合併症は約20%の確率で起こると言われています。
大切な家族のために、正しい知識を。
パテラの治療は、診断から手術、術後のケアまで、とても体系的なアプローチが必要です。
もしワンちゃんの足に気になる様子があったら、一人で悩まず、かかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね。