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乳腺腫瘍切除手術の症例報告

初診と手術の選択

高齢で未避妊メスのラブラドールがお腹にできものがあるという主訴で来院されました。診察では、右第4乳腺2つの連続した腫瘤が確認されました。
細胞診をしたところ上皮性細胞集塊が見られ、乳腺炎と乳腺腫瘍の疑いがありました。
そのため、右乳腺領域切除を行うことになりました。

手術方法

右第4乳腺2つの連続した腫瘤に加え両鼠径リンパ節の腫れが確認されたため、右乳腺領域切除と左第4.5乳腺切除を行いました。
筋膜への浸潤は見られませんでした。
未避妊だったこともあり、卵巣摘出も同時に行いました。
切除部位が大きいため、術後の疼痛管理、術部の管理を重視しています。

術後のケア

抗生剤と痛み止めの投与を行いました。
術部は消毒をし、感染に注意しています。
術直後は止血に成功しても、麻酔から覚め、血圧の回復、死腔の存在により、出血や漿液の排出がありました。
圧迫止血をし、ガーゼはこまめに取り替えてもらうようにしました。
術部の消毒やガーゼ交換をしてもらい徐々に漿液の量は減っていきました。
腫瘍が大きく、傷が大きいと感染や出血のリスクが上がり、お家でのケアが大変になることがあります。

摘出した腫瘍

腫瘍は外注の検査に提出し、詳しい検査を行います。検査結果により、今後の計画を立てていきます。
結果は乳癌でしたが、取りきれていたため、再発がないかを触診や血液検査、胸部レントゲンなどで定期的に確認していきます。