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愛犬のコレステロール値が下がらない本当の理由〜ホルモンの病気と根本治療〜

「低脂肪食に切り替え、おやつも我慢させているのにコレステロール値が下がらない」
「度々皮膚や耳を痒がって治療を繰り返しているが、体質だからと諦めている」
「元気も食欲もあり一見健康そうなのに、検査で特定の数値だけが高いと言われた」

日々の診察において、このようなお悩みを抱えて来院される飼い主様は少なくありません。先日ご来院された小型犬の患者様も、同様の不安を抱えていらっしゃいました。ご自宅では非常に元気で、嘔吐や下痢などの消化器症状は一切認められないとのことでしたが、絶食下での血液検査において、コレステロール値と肝臓のマーカーであるALPが基準値を大きく超えていました。

【診察のポイント】


一見バラバラに見える「皮膚トラブル」「胃の荒れ」「数値異常」には、実は獣医学的な繋がりが隠されています。

皮膚・消化管・脂質代謝を繋ぐ根本原因

  • 血液検査でALPが高いからといって、必ずしも「肝臓そのもの」が悪いとは限りません。
  • 肝臓や胆嚢に病変がないにもかかわらず、数値が高い状態が続く場合、副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患を強く疑う必要があります。
  • 代謝バランスが崩れると、食事管理を徹底してもコレステロール値をコントロールできなくなります。
  • 放置すると糖尿病などの重篤な全身性疾患を併発するリスクが高まります。

なぜ皮膚炎と消化器に影響が出るのか

  • アレルギー性皮膚炎を患う犬は、腸内細菌の多様性が低下し、健康維持に不可欠な栄養素が不足しがちです。
  • 消化管で起きている脂質代謝の変化が、全身の皮膚炎症と深く連動していることが近年の研究で明らかになっています。

当院が目指す「先回りの医療」

  • 確定診断へのアプローチ:漫然と数値を下げる薬を使い続けるのではなく、ホルモン疾患の有無を早期に特定します。
  • エコー検査では腫瘍だけでなく、胃腸の動きや液体の滞留といった機能異常まで精細に評価します。
  • 飼い主様が気づけない「胃の荒れ」などの隠れたサインを症状が出る前に拾い上げます。
  • 内分泌、消化管運動、脂質代謝、それぞれの視点から包括的に治療プランを組み立てます。
  • 結果として、治りにくかった皮膚炎の改善までを見据えたトータルケアを行います。
  • 病気の根本的な原因を解き明かし、将来的な合併症リスクを未然に防ぎます。
  • 大切なご家族が一日でも長く健康でいられるよう、専門的知見に基づいた論理的な診療を提供します。
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Summary / 摘要

  • [English] Elevated liver markers and cholesterol in apparently healthy dogs may stem from systemic issues like endocrine disorders rather than just liver disease. Addressing the link between gut health, lipid metabolism, and chronic inflammation is essential for effective, long-term dermatological and metabolic care.
  • [中文] 对于表面健康但血液指标(如ALP、胆固醇)异常的犬只,应警惕内分泌疾病等全身性因素。通过科学诊断胃肠环境与脂质代谢的关联,不仅能从根本上治疗内分泌问题,也有助于改善长期的皮肤炎症困扰。