banner
NEWS&BLOG
犬のクッシング症候群、甲状腺機能低下症

◆副腎皮質亢進症と甲状腺機能低下症について

犬には甲状腺、上皮小体、副腎、膵臓などの多様の内分泌腺があり、分泌されるホルモンは生命維持に欠くことができないものです。内分泌疾患はこれらの内分泌から産生・分泌されるホルモンの異常で起こり、発育、代謝、生殖、皮膚などに様々な症状を発現します

《副腎皮質機能亢進症》

副腎皮質から分泌されるホルモンの過剰分泌と定義され、様々な疾患が含まれるが犬では一般的にクッシング症候群と同義語として用いられています。

【原因】副腎皮質束状帯からの糖質コルチコイドであるコルチゾールの慢性的な過剰分泌によって引き起こされます。

【症状】多飲、多尿、多食、皮膚の非薄化、左右対称性の脱毛、肥満、筋肉の脆弱化などがあげられます。また、腹部下垂(水差し様の体形)や腹部膨満といった特徴的な外貌を示します。

《甲状腺機能低下症》

甲状腺で産生・分泌されるホルモンの欠乏によりおこります。皮膚が肥厚するため(粘液水腫)悲しげな容貌を示し尾の脱毛(ラットテール)がみられます。

【原因】犬では特発性甲状腺委縮とリンパ球性甲状腺炎(サイログロブリンや細胞膜に対する自己免疫反応により甲状腺が破壊される)によるものがほとんどとされています。

【症状】無気力、倦怠、元気消失、運動不耐性、体重増加、不整脈、心拍の低下などが観察されます。