診察時間
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午後15:00-19:00
手術時間12:00-15:00
水曜・土日午後休診
高齢の愛犬がエコー検査を受け、突然「脾臓(ひぞう)にしこりがあります」と告げられたら、あなたはどうしますか?
そう思われる飼い主様は非常に多くいらっしゃいます。愛する家族に痛い思いをさせたくないというそのお気持ちは、私たち獣医師にも痛いほどよくわかります。
しかし、冷徹な医学的事実をお伝えしなければなりません。
実はその「様子見」という選択は、最悪の結末を招く危険な行為なのです。
犬の脾臓にできる悪性腫瘍のうち、約50%を占めるのが「血管肉腫」という非常に悪性度の高いがんです。
この腫瘍の最も恐ろしい特徴は、腫瘍自体が「脆くて欠陥だらけの血管」を作って増殖することです。つまり、お腹の中に常に「いつ大出血を起こすかわからない時限爆弾」を抱えている状態になります。
「元気そうに見える」のは当然です。爆弾は、爆発するその瞬間までは静かだからです。

「エコーで見ながら針を刺して、細胞を調べればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、血管肉腫においては、この検査はほぼ無意味であるどころか、致命傷になりかねません。
また、止血剤や痛み止めで「様子を見る」ことは、時限爆弾に目隠しをして「見えないから大丈夫」と自分に言い聞かせているに過ぎません。その間にも腫瘍は確実に巨大化しています。

では、いざとなったら手術をすれば助かるのか。現実のデータは極めて残酷です。
血管肉腫は転移率が非常に高いため、脾臓の摘出手術のみを行った場合の生存期間(中央値)は、わずか1ヶ月〜3ヶ月未満と報告されています。「切っただけでは助からない」のが血管肉腫です。
延命を望むのであれば、術後に抗がん剤などの化学療法が必須となります。これらを組み合わせて、ようやく生存期間が「約5〜6ヶ月」に延びるかどうか、という非常にシビアな世界なのです。

一番やってはいけないのが、「メスを入れるのが怖いから、とりあえず様子を見よう」と決断を先延ばしにすることです。
決断を先延ばしにした結果、将来どんな現実が待っているでしょうか。
「手術をしない」「過酷な治療はしない」という選択は、決して「優しい決断」ではありません。声なき動物に、この残酷な結果を押し付けているだけなのです。動物は言葉を話せません。だからこそ、飼い主様が「司令官」として、感情に流されずに決断を下さなければなりません。
当院では、純粋な根拠に基づく医療と軟部外科手術に専念しています。出血リスクを最小限に抑える手術装置を導入しておりますが、同時に「高度医療機関へ紹介する撤退ライン」も明確に定めています。
これらの場合は、速やかに二次施設へ完全紹介いたします。できないことは「できない」と判断し、専門機関へ繋ぐこと。これが、動物の命を守る最大の「勝ち筋」だと確信しているからです。
厳しい現実をお伝えしましたが、現実の生存期間やリスクを深く理解された上で、「無理にメスを入れず、痛みだけを取って自宅で看取る」というご決断をされるのであれば、私たちはその選択を全面的に支持し、全力でサポートいたします。
奇跡を謳うような美談はありません。ただ、冷徹な医学的事実を知った上で、ご自身の責任と覚悟をもって、後悔のない選択をしていただきたいと切に願っております。
【診療のご予約に関するお願い】
当院では、手術および重症患者様の対応を最優先とするため、お電話は常時留守番電話対応とさせていただいております。
ご予約および事前のご相談につきましては、必ず当院の公式WEBサイトよりお願いいたします。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
Canine hemangiosarcoma is a highly malignant tumor often found in the spleen, acting like a “ticking time bomb” prone to sudden, fatal bleeding. A “wait-and-see” approach or needle biopsy is highly dangerous and ineffective. Even with surgery, the median survival time is less than 1 to 3 months without chemotherapy. As pet owners, making objective decisions—rather than choosing “no surgery” out of fear—is crucial. Our clinic specializes in soft tissue surgery to minimize bleeding risks but maintains a strict policy of referring advanced cases to specialized institutions to prioritize the animal’s life.
犬血管肉瘤是一种高度恶性的肿瘤,常见于脾脏,宛如体内的“定时炸弹”,极易引发致命性大出血。采取“观察看看”或进行穿刺活检是非常危险且无效的。即使进行手术,若无化疗,中位生存期也通常不到1至3个月。作为宠物主人,必须理性客观地做出决定,而不是因为恐惧手术而延误病情。本院专注于软组织外科手术以尽量降低出血风险,但为了将动物的生命放在首位,对于复杂病例,我们坚持将其转诊至高级专科医疗机构的原则。