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犬や猫の足の付け根にある「しこり」の正体は?鼠径リンパ節の腫れと検査の流れ

毎日のスキンシップ中、愛犬や愛猫の後ろ足の付け根(お腹の下あたり)にコリコリとした「しこり」を見つけて驚いたことはありませんか?

それはただの脂肪ではなく、「鼠径(そけい)リンパ節」が腫れているサインかもしれません。

リンパ節とは?


体内に侵入した細菌やウイルス、がん細胞などを食い止める「関所」のような役割を果たしている器官です。健康な時は小さくて触ってもほとんど分かりませんが、体に異常があると大きく腫れ上がります。

鼠径リンパ節が腫れる主な原因

  • 感染症や炎症:細菌やウイルスとの戦いによる反応
  • 血液の腫瘍:リンパ腫などのがん
  • 他のがんからの転移:ここが最も注意すべきポイントです

鼠径リンパ節は下腹部のリンパ液が集まる「領域リンパ節」です。そのため、特に女の子に多い乳腺腫瘍(乳がん)などが悪性だった場合、一番近いこのリンパ節に転移して腫れてくるケースがよく見られます。


動物病院での検査ステップ

  • ステップ1 触診:まずはしこりの大きさ、硬さ、痛みの有無などを確認します。
  • ステップ2 細胞診(FNA):しこりに細い注射針を刺し、中の細胞を吸い取って顕微鏡で観察します。ワクチン接種時と同程度の細い針を使用するため、基本的には無麻酔で行える負担の少ない検査です。
  • ステップ3 病理組織生検:細胞診だけで診断がつかない場合、しこりの一部または全部を切り取って専門機関で詳しく調べ、確定診断を行います。

麻酔の選択について(局所麻酔か全身麻酔か)

病理組織生検を行う際、飼い主様が最も心配されるのが麻酔のリスクや負担かと思います。当院では以下のように判断しています。

  • 局所麻酔:おとなしい性格の子で、しこりが皮膚の浅い場所にある場合は、痛みを取る局所麻酔のみで短時間で切除できることがあります。
  • 全身麻酔:とても怖がりな子や、処置中に動いてしまう危険がある場合は、安全を最優先するために全身麻酔が必要となります。

どちらがその子にとって一番安全か、獣医師がしっかりと見極めてご提案いたします。

まとめ

「そのうち小さくなるかな」「ただの脂肪のかたまりだろう」と自己判断して放置するのは大変危険です。足の付け根のしこりに気づいたら、なるべく早くかかりつけの動物病院にご相談ください。

早期発見と早期治療が、大切なご家族を守る第一歩です。


English Summary

Finding a lump in your pet’s groin area during daily care could indicate swollen inguinal lymph nodes rather than simple fat deposits. These lymph nodes act as checkpoints for the immune system. Swelling can be caused by infections, lymphoma, or metastasis—particularly from mammary gland tumors in female pets. Diagnosis involves palpation, fine-needle aspiration (cytology) without anesthesia, and potentially a biopsy for a definitive diagnosis. Biopsies may require local or general anesthesia depending on the pet’s temperament and the lump’s depth. Early detection is crucial, so please consult your veterinarian if you notice any abnormalities.

中文摘要

在日常护理中,如果您在宠物后腿根部(腹股沟)发现硬块,那可能不是单纯的脂肪,而是腹股沟淋巴结肿大。淋巴结是免疫系统的“关卡”,肿大通常由感染、淋巴瘤或肿瘤转移(如雌性宠物常见的乳腺肿瘤转移)引起。诊断过程包括触诊、细针穿刺细胞学检查(通常无需麻醉),以及在必要时进行活检以明确诊断。活检时会根据宠物的性格和硬块深度选择局部麻醉或全身麻醉。早期发现和治疗至关重要,如发现异常,请尽早咨询兽医。