診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
誤食に注意すべき若い犬や猫
若い犬や猫は、おもちゃやタオル、シーツなどをかじる習性があり、誤食による嘔吐症状が見られることがあります。特に、以下のような症状には注意が必要です:
•噴水のような大量の嘔吐や短時間で繰り返す嘔吐は、消化管内の異物が原因である可能性があります。
〈最近摘出された異物の例〉
•果物の種
•靴下
•マスクの紐
•乳幼児の哺乳瓶の乳首
•紐付きのおもちゃ
〈消化管の壊死とそのリスク〉
異物が原因で消化管が壊死すると、以下のような深刻な状況になることがあります:
•ばい菌が腹腔内に飛び散り、腹膜炎を引き起こす。
•消化管を切除する手術が必要になる。
〈壊死への対処方法〉
壊死した部分の消化管は切除し、健康な部分をつなぎ合わせる手術が行われます。早期の発見と治療が非常に重要です。
プラスチック性のものや金属性のものはレントゲンで写りますが、布やシーツなどの異物はレントゲンでは映らないので、エコー検査と組み合わせて診断していきます。
お腹を開けて、色の悪い腸がないか確認します。異物が詰まると、消化管内の液体が溜まってしまって、膨らんできます。一部消化管を切開して、異物を摘出します。
十二指腸から盲腸までの異物は触診で探すことができますが、内腔の広い胃は奥から間膜で固定されており、表面からの触診では異物の探索は不十分なので術者の指が入る程度に胃切開を行います。
イレウスの場合、胃液が大量に貯留しており、切開と同時に胃液が溢れ出す事があるので、支持糸で釣り上げます。万が一腹腔内に暴露した場合は腹腔内洗浄を行います。
・消化管が動かない
腸液が溜まることにより、付着する膵臓が炎症を起こすことがあります。異物を摘出したにもかかわらず、術後の食欲が回復しない場合には、膵炎の有無を血液検査でチェックします。
・消化管を縫い合わせた部位が離開する
術後3-5日で消化管を縫い合わせた部位が離開することがあるので、腹水の有無をエコーと、全身ので炎症反応に至っていないかを血液検査で確認します。