診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
瞬膜(しゅんまく)は、目の内側にある薄い膜で、黒目(角膜)を涙と一緒に守る“第三のまぶた”です。普段は目頭の奥に隠れていますが、炎症やケガがあると赤く腫れて見えたり、露出してしまうことがあります。


1) 瞬膜縫合
損傷でよれた形を丁寧に整え、結膜(粘膜)でなめらかに覆うことで、角膜への刺激を減らします。糸は細く、糸端が黒目に触れない位置に配慮します。
2) 瞬膜フラップ
一時的に瞬膜を黒目側に固定して“保護シールド”の役割を強めます。これにより角膜や縫合部を安静に保ち、回復を促します。
3) 抗菌薬と感受性検査
目の表面にはブドウ球菌などの常在細菌が多く、感染や遷延の原因になります。今回はセフェム系抗菌薬を初期投与しつつ、感受性検査(どの薬が効くかのテスト)を同時に提出。耐性菌を見逃さず、効く薬だけを適切な期間使用するためです。
ポイント:目の治療では“角膜を守る”“糸や段差でこすらない”“効く薬を見極める”の3点がとても大切です。
Q:見た目は元どおりになりますか?
A:瞬膜は涙に触れる部位のため、わずかな段差が残ることはあります。できる限りなめらかな形に整えることで、見た目と機能の両立を目指します。
Q:瞬膜フラップはずっと残るの?
A:一時的な処置です。角膜と縫合部が落ち着いたら元に戻します。
Q:抗菌薬はどれくらい必要?
A:症状と検査結果により異なります。感受性検査で“効く薬”を選び、必要な期間だけ使用します。
さだひろ動物病院 | Sadahiro Animal Hospital