047-700-5118
logo logo

診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診

banner
NEWS&BLOG
腫瘍の外科治療🌸病理検査の読み方

 

腫瘍を外科的に切除した後は、病理検査に提出して,診断を待ちます。

病理診断では最初に、炎症か、腫瘍かを病名で診断し、

腫瘍の場合は、良性か、悪性かを確認

特に悪性の場合は、がんが取り切れているかを確認します。

 

病理組織学的診断;診断名の最後に、

〜腫との記載であれば、良性腫瘍、

〜癌、〜肉腫とついたら、悪性腫瘍です。

例外として、リンパ腫、肥満細胞腫は血液系の悪性腫瘍に分類されます。

説明部分では

核分裂像;腫瘍細胞が分裂して、がんが増える速度を表しています。分裂像が多い場合は、全身に広がりやすいので、注意が必要です。

分化度;腫瘍細胞の成熟度を示しています。低分化→腫瘍が若く勢いがあるので,増殖しやすく、大きくなりやすく、転移もしやすいということになります。

腫瘍境界;悪性腫瘍は塊を明瞭に作らず,アメーバ状に周囲に広がるので,腫瘍境界が不明瞭と出たら、再発に注意が必要です。

 

切除縁;近くに腫瘍細胞がいると、再発のリスクがあるため,注意して経過を見ます。

脈管侵襲;腫瘍から出ている血管やリンパ管に腫瘍細胞がいるかを見ています。脈管侵襲がある場合は,全身の血管やリンパ管に腫瘍細胞が入り込み,転移する可能性があるということになります。

 

他の説明はおまけと考えて評価しています。