診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-19:00
手術時間12:00-15:00
水曜・土日午後休診
こんにちは。さだひろ動物病院です。
当院では日頃より、高度な外科手術や重度の症状を抱えた動物たちの治療に専念しております。今回は、ワンちゃんやネコちゃんの「ガン(悪性腫瘍)の手術」について、飼い主の皆様にもぜひ知っておいていただきたい重要なお話をさせていただきます。
テーマは、ガンを切り取り、その後の皮膚を塞ぐ手術の際に生じる「医原性腫瘍播種(いげんせいしゅようはしゅ)」というリスクについてです。これは一言で言うと、「手術の操作そのものが原因で、ガン細胞が散らばってしまう危険性」のことです。
頭の中でイメージしていただけるように、重要なリスクについてわかりやすく解説いたします。
ガンを取り除く際、その局所でガンが再発したり、手術の傷口がガン細胞で汚染されてしまう危険性があります。

ガンを大きく切り取った後は、ポッカリと大きな穴が開いた状態になります。そこを塞ぐために、近くの健康な皮膚を引っ張ってきて移動させる手術を行います。

腫瘍の手術において、「十分に広く切り取ること」と「ガン細胞を周囲に散らさない厳密な操作」は絶対に守るべき基本ルールです。これらが崩れた場合、恐ろしい結果を招くことになります。
特に、皮膚の移動を伴うような大がかりな手術において、一度でもガン細胞を散らばらせてしまうと、広範囲でガンが再発してしまいます。そうなった場合、命を救うための再手術を行うことは極めて困難になります。
だからこそ、私たち獣医師は過去の医療データや事前の検査結果を綿密に確認し、最初の手術で「取り残さない、散らばらせない」ための万全の準備と高度な技術をもって治療に臨む必要があるのです。
Iatrogenic Tumor Seeding Risks in Veterinary Surgery
This article explains the critical risks of “iatrogenic tumor seeding” during cancer excision and skin reconstruction surgeries in pets. It highlights the dangers of microscopic tumor remnants, cancer cells shedding into the surgical wound, and the accidental spreading of cancer cells to healthy donor sites during skin flap procedures. We emphasize the necessity of strict surgical margins and non-touch techniques to prevent catastrophic recurrences, ensuring the highest standard of care in advanced veterinary oncology.
兽医外科手术中医源性肿瘤播散的风险
本文解释了在宠物的癌症切除和皮肤重建手术中“医源性肿瘤播散”的关键风险。重点指出了显微镜下肿瘤残留的危险、癌细胞脱落到手术伤口中、以及在皮瓣手术中意外将癌细胞扩散到健康供体部位的危险。我们强调了严格的手术切缘和无接触技术的必要性,以防止灾难性的复发,从而确保在高级兽医肿瘤学中提供最高标准的护理。