診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
高脂血症とは、ペットの体内での脂質の値が基準を超えて上昇している状態を指します。具体的には、総コレステロールやトリグリセリドの数値が参考値より高くなっている状態のことです。この状態は一見、深刻な状態ではないように思われることもありますが、放置すると膵炎や胆嚢粘液嚢腫などの疾患を引き起こすリスクが高まります。
**いつ治療を考えるべきなのでしょうか?**
トリグリセリドの値が500 mg/dLを超えた場合や、総コレステロールが500 mg/dL以上の場合は、治療の対象となります。特にトリグリセリドの高値は、高脂血症としての治療が必須とされています。
**高脂血症の治療方法について**
1. **原因の特定と治療**: まず、高脂血症の原因を突き止めることが大切です。原因となる疾患を治療することで、高脂血症の症状も改善することが期待されます。
2. **食事療法**: 高脂血症の基本的な治療としては、食事の改善が考えられます。低脂肪食や高繊維食の導入で、脂質の値を正常化することができる場合があります。
3. **サプリメントの活用**: ω-3 脂肪酸などのサプリメントを使用することで、脂質の値を改善する効果が期待されています。
4. **薬剤による治療**: 薬剤を用いる場合は、フィブラート系やHMG-CoA還元酵素阻害薬などが考えられます。ただし、副作用のリスクもあるため、獣医師と十分な相談の上で治療を進めることが大切です。
いずれの治療法も、ペットの健康状態や高脂血症の原因、程度に応じて適切に選択・実施することが必要です。
**まとめ**
ペットの健康を守るためにも、定期的な健康診断や食事の内容に気を付けることが大切です。高脂血症の疑いがある場合は、早めに獣医師に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。
愛するペットとの健やかな日々をお過ごし下さい。