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お電話での問い合わせのコツ😊セカンドオピニオン🌸病院に行った方がいいいい?🌸必要な検査を知りたい時🌸

最近では、ネットでさまざまな情報が手に入るようになりましたが、直接電話で問い合わせて知りたい事というのは多いと思います。

 

 

適切な検査を選択する際に必要な情報や、どういった手順で、診断まで至るかについてお話ししようと思います。

 

 

お仕事をされていたり、家庭の事で日程調整を行う必要がある場合や、セカンドオピニオン時にご参考ください。

 

 

①すぐ来院すべきなのか、またはもう少し待てる状態なのか

 

②セカンドオピニオンに行きたいが、診断までの検査はどんな検査をやるのか、費用はどのくらいかかるのか

 

③治療法に差があるのか

 

  • 動物病院は2次病院などの専門医の集合施設でない限り、内科、外科など全般の病気を取り扱うことになります。

 

  • 当然、1人で全ての病気を完璧に網羅することは困難なので、どうしても得意分野、不得意分野のバラツキが出るのが現状です。

 

  • 複数の病気がある場合には、その病気ごとに担当医を変えることも決して悪い判断ではないと思います。

 

🌸診断の原則

 

好発疾患から疑う

  • 確率として1番高い病気から疑っていきます。
  • 好発疾患が除外された後に、2番目に確率の高い病気はどうなのかという順に疑っていきます。
  • 最初から滅多にない病気から疑うことはありません。
  • 無駄な検査をしてしまったり、必要な検査を逆にやるのを忘れてしまう可能性が出てしまうからです。

 

動物病院側が把握したい事

 

 

①犬か猫か

  • これは当たり前ですが、犬と猫でも、かかりやすい病気や重症度に差があります。
  • クッシング症候群は犬にはよく起こる病気ですが、猫では滅多にない
  • 乳腺腫瘍は犬は半分が悪性ですが、猫では90%が悪性
    • 猫で乳腺が腫れてるの?→全部の乳腺切除するか飼い主さんと相談しなきゃだ😠💦

 

②犬種や猫種

  • チワワでは僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)にかかりやすいが、ゴールデンレトリバーは脾臓の血管肉腫にかかりやすいなど
    • 高齢のゴールデンが来たら、肝臓と脾臓のエコー検査は薦めなきゃ😠💦
    • チワワで咳してるの?→心臓のエコーと胸部のレントゲンで肺と気管も見るぞ😠❗️

 

 

③幼齢か中齢か老齢か

  • 詳細な年齢はいりません。ざっくりで良いです。
  • 例えば、1歳以下の臓器の異常なら先天性な奇形を中心に探したり
  • 高齢なら腫瘍疾患を含めた後天性疾患を探索することになります。

 

 

④オスかメスか、去勢や避妊手術はしているのか?

  • オスかメスかでかかりやすい病気が異なります。
  • 同じ泌尿器の症状でも、雄は尿石症が多く、雌は膀胱炎が多いです
    • 猫の尿道はメスはオスより短く太いため、細菌が入りやすい構造になっている😠
  • 避妊している場合いつなのか
    • お腹にしこりが見つかった!→3回目の発情以降の手術では乳腺腫瘍の予防効果はないので、乳腺腫瘍も可能性として考えておこう😠
    • 避妊してない+多飲多尿?→子宮蓄膿症は大丈夫かなぁ🫤お腹のエコーで
  • 去勢しているのか
    • 去勢しているのか、、、おしっこに関する症状があるみたいだけど前立腺の病気は可能性は低いかなぁ😠などのことを考えていきます。

 

 

⑤予防歴【混合ワクチン、フィラリア、ノミダニ】

  • 混合ワクチンを打っていない子犬が下痢して吐いてる?→パルボウイルスも見とくか😠
  • ノミダニ予防してない猫×貧血→ダニからくる赤血球内寄生虫の遺伝子検査もしよう😠

 

 

⑥既往歴

  • 小さい時に発作があった→小さい時からの発作ならてんかんかな❓など
  • 以前に肥満細胞腫を摘出したなど→ガン体質かな❓

 

 

⑦現病歴

  • 現時点の症状
  • その期間
  • 悪化の一途なのか?それとも、良化と悪化を繰り返しているのか
    • 食事変更して2〜3日ごとに少しずつ吐く様になった→食物アレルギーの可能性が高いので、来院は次のお仕事のお休みの時に来てもらおう😠とか
    • 1日のうちに噴水みたいに水飲んでも3回以上吐く若い猫→異物が詰まって腸閉塞かも❗️急いできてもらおう❗️など
  • 元気食欲
    • 減っている場合には元気な時の何%かを教えてもらえるとイメージしやすいです。

 

 

 

私たちは、総括して健康管理を行なっていかなくてはいけないため、飼い主様からご家族の情報を、偏りなく集めていかなくてはいけません。

 

動物病院での検査は全てを細かくやれば確かに、異常を全て網羅することは可能かもしれません。

 

ただ、外部の検査を含め、多額の費用がかかってしまうことや、家族であるペットの身体的負担を考えると、飼い主様からいただく情報を適切に集め、必要な検査、必要な治療を選択して行くのが最も良いと私は考えます。

 

各項目の下に情報を得た際に、私自身がどのように考えたりしているのかを複数の例を用いて述べさせていただきました。

 

上記の情報をお問合せの際に利用していただき、少しでも、早期診断、早期治療に結びつけられると幸いです。

 

さだひろ動物病院

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