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気管虚脱

気管虚脱とは

気管が途中で潰れてしまい呼吸がしづらくなる疾患です。

チワワやポメラニアンなどの「トイ種」と呼ばれる小型犬や
パグ、フレンチブルドックなどの短頭種に多く見られます。

輪状靭帯の弾力性が無くなったり、気管靭帯が伸び切ってしまって、
気管軟骨がC状の形に保てなくなってしまうと気管虚脱をおこします。

原因

遺伝的要因が多いと言われています。

・肥満による脂肪の増加
・歯槽膿漏などの口腔内感染症
・過度の興奮による体温上昇
・過呼吸
・心臓肥大

などの疾患に関連して発症することもあります。

検査

胸のレントゲンを撮っています。
仰向け1枚と横向き2枚を撮ります。
2枚撮る理由としては、息を吸うときと吐くときでは潰れる気管の位置が異なり、吸うときに潰れていなくても吐くときに潰れていることもあるため2枚撮ります。

症状が安定しているこでは3ヶ月に1回の検診を行っています。

心臓が悪い場合でも咳が出るので、心臓の検査(エコー検査やレントゲン検査)も
オススメしています。

治療

内科治療→ ダンプロンという液状の経口薬を1日1回〜2回服用します。
     シリンジで吸って薬をあげます。

外科手術→ 気管が壊死してしまうなど合併症率が高く、
     障害が出ると致死的になることもあります。

ダンプロンは甘いシロップと一緒に混ぜて処方しています。
2週間〜1ヶ月分で持っていく方が多いです。
それ以上持っていく場合はダンプロンとシロップを分けて処方して、
お家で混ぜてもらうこともあります。

チェックするポイント

・咳の頻度が増えていないか
・チアノーゼになっていないか
・呼吸が速くないか(1秒に2回以上)

首輪などで強く引っ張ると気管が潰れやすくなるので、
ハーネスの使用をオススメしています。

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