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愛猫の便秘対策:結腸亜全摘手術とその重要性

巨大結腸症:結腸亜全摘手術とその重要性

猫の便秘とその対策について、特に「結腸亜全摘」手術について詳しくお話ししたいと思います。

便秘の問題性

便秘は猫の健康にとって大きな問題となり得ます。便秘が続くと、猫の大腸が水分を過剰に吸収してしまい、その結果として脱水症状を引き起こすことがあります。さらに、便が大腸に溜まると大腸が膨らんで胃を圧迫し、吐き気や食欲不振を引き起こすこともあります。

結腸亜全摘手術とは

便秘が続くと、大腸が拡張し続け、腸の動きが悪くなる可能性があります。そして、硬い便が腸壁を破ってしまうと、細菌が腹腔内に広がり、急激に体調を崩すこともあります。そんな時に必要となるのが「結腸亜全摘」という手術です。「結腸亜全摘」とは、結腸の一部を取り除く手術のことを指します。この手術は、大腸と小腸の間にある「回盲弁」という部分を可能な限り取り除かずに温存します。回盲弁は細菌から体を守るバリアの役割を果たしているため、これを維持することで、細菌の侵入を防ぎます。

手術後のケア

手術後のケアも重要で、特に縫った部分が開いてしまわないか、3〜5日後を特に注意深く見ていく必要があります。結腸亜全摘手術では、私たちは、縫合部位に過度な緊張がかからないように、結腸を腹壁に固定し、大腸の縫合部位に大網(血流が豊富で、薬剤を運んだり、白血球や血小板を運んで、傷の治癒を早める役割を持つ部位)を移植します。

まとめ

以上、猫の便秘とその対策、結腸亜全摘手術についてお伝えしました。猫の便秘は、繊細なケアが必要です。何か疑問や困ったことがありましたら、遠慮なくご相談ください。

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