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アレルギー性皮膚炎【アトピーと食物アレルギー】

アレルギー性皮膚炎の種類

①食物アレルギー

②アトピー性皮膚炎

わんちゃんではアトピー性皮膚炎の方が多いと言われています。



食物アレルギー改善のためには食事管理が不可欠

→食べ物が原因となって起こるアレルギーなので、

 原因となるタンパク質を与えないことが大切です。



3段階の除去食があり、

①タンパク質を変える(例;チキンからサケ)

②ペプチド分解食に変える

③アミノ酸分解食に変える(一番効果の高い除去食になります。)

→3週間全く改善がなければその時点で食物アレルギーの可能性は除外されます。

 

また、わんちゃんでは、血液検査でのアレルギー検査があるので、指標にする事ができます。

当院ではIgEアレルギーの試験を外注に依頼しています。

ただし、偽陽性や偽陰性も多いので、血液検査はあくまで指標となります。


若いときから皮膚のトラブルを抱えていることが多い

3歳以下の若齢時から

皮膚の一部をかゆがったり

外耳炎を繰り返すなどの症状が出ていることがあります。


正常な皮膚の仕組み

正常な皮膚では、表面の角質の層が規則正しく並んでいるので、

細菌やマラセチアやアレルゲンの侵入を防ぎ、

皮膚を保護します。


アレルギー性皮膚炎の場合

皮膚の表面の角質バリアが剥がれ

角質同士の間に細菌やマラセチアが侵入し、

二次感染を起こします。

 

 


 

 


治療法

①かゆみ止め

→免疫抑制剤(アポキルや外用剤のステロイド)

②アレリーフローション

③シャンプー療法


①かゆみ止め

アポキルは用量を上げると効果が強く出るお薬です。

また、長期使用で、効き目が減ってきてしまうというデメリットがあります。

当院では、免疫抑制剤であるアポキルを長期で使用される患者様には、

定期的な血液検査を勧め、白血球減少が起こっていないかを確認しています。

クッシング症候群や、腫瘍性疾患の子ではアポキルは使えません。

 


②アレリーフローション

・肝臓や腎臓への影響がなく、安全に使えます。

→アンテドラックと言って、塗布した皮膚表面にはステロイドの作用を示すが、

 皮膚の下に吸収されると、ステロイドの作用を失うため

 

・趾間炎だけの場合などの、局所の皮膚炎の時におすすめしています。

→1日1回患部につけます。

 最大2週間まで毎日つけることができ、その後は効果を見て、

 必要があれば、週2程度での塗布をおすすめしています。

 

・10分程度、気を散らすようにしてあげましょう。

→舐めてしまう子は、ご飯の前や散歩の前に塗るなど工夫してあげましょう。

 

ステロイドの外用剤は、皮膚を薄くしてしまう作用もあるため、ずっと使用するのではなく、

痒みのひどい時につけるようにおすすめしています。


③シャンプー療法

 

・かさぶたが多いときや、ベタつきがひどい時

→いきなり消毒剤のシャンプーをするのではなく、ブラッシングをして、

 プレシャンプー(一般的なシャンプーで大丈夫)をする。

 

・消毒シャンプーはお腹側や脇の下からつけ始め、背中は軽く流す程度で大丈夫です。

 

・5〜10分置いてから流しましょう。

→熱すぎないお湯で流してあげると効果的です。

 ドライヤーが面倒な時は、しっかりタオルドライして放置でも良いそうです。

 

 


シャンプーの選択

マラセブシャンプー、マラセキュアシャンプー

マラセチアやブドウ球菌の感染が重度な時に使用します。

クロルヘキシジン2%以上とミコナゾールが高濃度に含まれ、殺菌力の高いシャンプーです。

 

 


ノルバサンシャンプー

クロルヘキシジンが低濃度0.5%で配合されたシャンプーです。

ブドウ球菌の軽い感染の時に使用します。

 


ケラトラックスシャンプー

慢性皮膚炎で皮膚が硬くなってしまった時に使用するシャンプーです。

 


アデルミル

セラミドが高濃度に含まれているシャンプーで、乾燥でふけが多い時に使用します。

 


保湿剤

ヒュミラック

プロピレングリコールや尿素が含まれているので、スプレーとして保湿に用いたり、

お湯で薄めて全身にかけることで全身の保湿ができます。

シャンプーの後にかけると良いと思います。


 

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