診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
血液検査の項目で、タンパク質が高い時には、
大きく分けて、脱水か、炎症が起きているかを疑います。
血液検査のTP【総タンパク質濃度】は
が合わさったものです。
アルブミンが上がっている時は脱水を示し、
グロブリンが上がっている時は炎症があることを意味しています。
炎症とは
ウイルス、細菌の感染
自己免疫疾患【本来異物ではない自己の組織を攻撃してしまう】
腫瘍
によって起こります。
脱水は
胃腸炎による嘔吐や下痢,腎臓病などによっても起こります。
グロブリンが高い時には、
犬ではCRP、猫ではSAA(炎症マーカー)の値を見ることで、炎症が起きているかを知ることができます。
ただ、SAAの測定ではコストがかかってしまうため、
当院では、白血球を顕微鏡で確認し、
若い好中球(band:白血球の中でも、炎症の初期に増加する)がないかを確認します。
白血球が高い時にも確認しています。
ない時には、血液検査の所見に「bandなし」と記載してあります。
グロブリンが高い場合には
どこで病変が起きているか、画像検査を組み合わせて診断していきます。
おうちでできる健康チェック
飼い主様には普段よく観察できるところ
に変化がないかを教えていただき、幅広い検査から、必要な検査を絞りこんで行きます。
この情報が非常に重要なので、気になるところがあれば、些細なことでも教えてください。
病院では、普段症状に出にくいところや、おうちで観察がしにくいところに焦点を当てて検査を行います。
などを組み合わせて病変を探索します。
もし、上記に異常が検出されない場合には、
猫ちゃんでは
また、高齢の場合には、
蛋白電気泳動という、高グロブリン血症に対する検査を外注機関に委託します。
これは腫瘍性疾患特有のモノクローナルガンモパシーかを確認するためです。
一部のリンパ腫や白血病、形質細胞性の腫瘍により、起こります。
単一の遺伝子を持つ腫瘍細胞たちが、単一の抗体を産生する特徴を捉えたものです。
グロブリンを4つの分画に分けて分析し、
かを分けます。
モノクローナルガンモパシーの場合には、
Bリンパ球からの腫瘍性疾患が疑われます。(Tリンパ球は抗体を作らないため)
腹部臓器への細胞診
必要に応じて、無麻酔で、肝臓や、脾臓などに細胞診検査を行い、リンパ腫や、形質細胞性の腫瘍細胞が検出されないかを確認します。
肝臓と脾臓はエコーで正常に見えても、上記の腫瘍になることがあるからです。
腹腔内の細胞診を行った後は、5分後に出血が起きていないかをエコーで確認しています。
高タンパク血症
グロブリン血症
さだひろ動物病院