診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
自分の免疫で、血液の一部を破壊してしまい、貧血になってしまう病気です。
〈症状〉
元気消失、食欲廃絶、吐き気、多飲多尿、黄疸、可視粘膜の蒼白、頻脈、呼吸速迫、発熱、血尿、脾腫、肝腫などが見られます。
(脾腫、肝腫;脾臓と肝臓が腫れることを言います。)
悪化すると、全身に血栓ができるDIC(播種性血管内凝固症候群)が続発することもあります。
(臓器の血管に血栓が詰まると、多臓器不全になって死んでしまいます。)
〈原因〉
遺伝、悪性腫瘍、ウイルス感染、細菌感染、薬物、玉ねぎ中毒などにより、自分の赤血球が敵と見なされて破壊されることで起きます。
〈検査〉
まずウイルス感染がないか、その後腫瘍、各臓器、血液凝固機能などを調べます。
免疫抑制療法をおこなったときに、感染症があると,一気に感染が広がってしまうので,感染症の除外がとても大切です。
ウイルス検査
猫:猫コロナウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルス、ヘモプラズマなど
犬:バベシア症など
ヘモプラズマやバベシアは、ダニから感染するので,予防治療(フロントラインなど)を行なっていたら検査を省略することがあります。
腫瘍検査
超音波、X線、細胞診など
血液検査
直接クームス試験、塗抹標本検査、炎症マーカー測定、生化学検査など
〈治療〉
・感染の治療
抗生物質など
・腫瘍の治療
外科的切除、内科療法
・免疫抑制剤
プレドニゾロン:犬猫共に第一選択のステロイド剤です。肝臓に負担がかかって いないか定期チェックが必要です。
シクロスポリン:併用薬です。効果が安定するまで、2週間から1ヶ月ほど必要です。副作用で消化器症状や歯肉が腫れることもあります。
ガンマガード:犬の免疫抑制剤ですが、効果が未証明かつ高価です。
・輸血
・酸素室
急激に貧血になることもあるので,即座に治療をしていく必要があります。
犬の場合は50%以上で亡くなるリスクのある怖い病気です。