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猫の特発性膀胱炎🐈FIC

猫の膀胱炎について

猫が特発性膀胱炎(FIC)にかかると、膀胱壁が痛くなり、炎症が起こって出血することがあります。そのため、猫は痛みを感じて膀胱が収縮しにくくなります。さらに、痛覚刺激に過敏に反応するため、交感神経が興奮します。このため、視床下部、下垂体、副腎が正常に機能しなくなり、ストレスに対処できなくなります。

猫のFICの対処法

FICにかかった猫の飼い主の方は、次のような方法で猫を助けることができます。まずは、ストレスを管理することが重要です。また、水分補給は、ウェットフードを与えるか、皮下点滴を使用することがおすすめです。

疼痛管理には、NSAIDsやメタカム、オピオイド、ブプレノルフィンなどの薬が使われます。これらの薬は、口腔粘膜投与が可能ですが、食欲不振を引き起こす場合があります。ブトルファールやセレニアは、鎮静作用や鎮痛効果があります。

第2選択としては、抗うつ剤(アミトリプチン、クロミプラミン)があります。また、尿道痙攣薬(プラゾシン、ダントロレンナトリウム)は、尿道筋を弛緩させ、排尿筋の過緊張を軽減します。フェノキシベンザミンも、排尿筋の過緊張を緩和するのに役立ちます。

さらに、サプリメントとしてLトリプトファンやミルク由来デカペプチド(ジルケーン)があります。これらは、セロトニンの合成を促進し、気分の改善につながるため、猫のストレスを軽減するのに役立ちます。食事については、C/dマルチケア、NATURAL WU、ユリナリーS/O+CLTなどの特別なフードがあります。

飼い主の方ができること

猫がFICにかかると、痛みやストレスに苦しむことがあります。飼い主の方は、猫が痛みを感じているかどうかを確認するため、猫が排泄する頻度や量をチェックすることが重要です。また、猫が排泄する際に痛がっているかどうかを観察することも必要です。

猫のストレスを軽減するためには、猫が快適な環境で生活することが大切です。猫にとってストレスになることを避け、リラックスできる場所や遊び道具を提供することがおすすめです。また、定期的な運動や遊びを取り入れることで、猫のストレスを軽減することができます。

飼い主の方は、猫の症状が改善されるまで、獣医師と協力して猫の治療を続ける必要があります。猫が痛みを感じている場合や、治療が効果的でない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。猫の健康を守るために、定期的な健康チェックを受けることも重要です。