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鼻ぺちゃのわんちゃんの気道の病気🐶短頭種気道症候群🌼軟口蓋切除

ブルドックやパグなどの短頭種(顔が短く鼻ぺちゃ)に

多く見られる先天的な病気です。

短頭種は、

・鼻の穴が小さい

・軟口蓋(喉の粘膜)が長いまたは厚い

・舌が厚い

・気管が細い

などの呼吸器トラブルを抱えやすいです。

 

 

 

口内にある軟口蓋が、長くなってしまい、

気道が狭くなることで、

努力性の吸気呼吸を行います。

呼吸障害により、熱中症になりやすくなってしまったり、

いびきがひどい場合や、

呼吸障害に伴い、吐き気なども起きている場合には

その後の呼吸状態の悪化を防ぐために、

外科的に長い軟口蓋を切除して気道を広げる必要があります。

 

 

 

 

 

 

 


術後に腫れることがある

粘膜部分を切除するため,

術後に切除部位が炎症反応を起こし、

最悪の場合、気道閉塞につながる可能性があります。

術後合併症を最小限にするため

術前は酸素室で過ごし、

ステロイド、抗ヒスタミン薬、抗生剤を投与して準備します。

 


一時気管切開を行うことがあります。

麻酔を導入する際に、

伸びた軟口蓋が邪魔で、

口からの気管挿管ができないことがあります。

その場合には、

直ちに頸部の気管に切開を加え、

直接気管チューブを挿入し、

人工呼吸器(ベンチレーター)に接続し、補助呼吸を行い、手術に挑みます。

 


術後48時間は要注意

術後は、切除部位が腫れて気道が閉塞しないように、

ステロイド剤と酸素室で入院管理を行います。

術後48時間は呼吸停止のリスクがあるため要注意です。


鼻孔拡張

軟口蓋切除と一緒に行うことがあります。

鼻の穴を拡張させて空気を送り込みやすくします。

 

 

 


軟口蓋過長症

短頭種気道症候群

さだひろ動物病院