診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
腎臓の役割
・体の中に水分を貯める→脱水を防止
・体内に溜まった毒素を体外に出す→尿毒素が体内に溜まるのを防止
・血を作るホルモン(エリスロポエチン)の産生→貧血を防止
腎臓病とは
・急性腎臓病→急激に腎臓の機能が低下する
結石が詰まっていたり、薬物や毒物によって起こります。
・慢性腎臓病→高齢で多く徐々に腎臓の機能が低下します
腎臓は尿細管と血管が絡みあっていて、血管から尿毒素がこし出されます。
腎臓の半分がダメージを受けると残っている腎臓だけで尿毒素をこし出す努力をします。
血管が収縮して、圧力がかかり尿を濾過します。
→全身的な高血圧になる。
眼への症状
脳への症状
高血圧になることで脳内で出血が起こり、発作が出ることがある。
腎臓が悪くなると見られる症状
・脱水
・薄い尿を大量にする
・尿毒素が体内に溜まるの
・貧血:血を作るホルモン(エリスロポエチン)の分泌量が減るため
院内で行なっている検査
〈血液検査〉
・CBC:貧血の数値
・BUN、Cre:腎臓のマーカー 75%以上の腎臓のダメージで異常値
・NaKCl:体内水分のバランス K(カリウム)の低値食欲不振に繋がる
・P:リンという腎臓から出される物質
リンは溜まると上値するので副甲状腺から分泌されるパラソルモンというホルモンが下げます。
代わりにカルシウムが上値し骨を溶かしてしまい、骨粗しょう症という病気に繋がります。
・SDMA:BUN、Creと比較して早期の診断ができる→25%の障害で異常
〈エコー検査〉
腎臓のガン、尿管結石、腎嚢胞、腎臓萎縮がないか診ています。
青く囲ってある部分が腎臓で、赤く囲ってある部分が異常部位です。
〈尿検査〉
尿比重の低下→60%の障害
〈血圧測定〉
血圧が維持できていないと尿からタンパク質が出ていってしまって腹水が溜まることがあります。
飼い主さんに見ていただくこと
・多飲多尿:水を飲む回数が増えた、薄い尿を大量にする
・体重減少:抱っこしたときに軽く感じる
・活発ではなくなった:高いところから落ちたり、寝たきりが増える
お家でサポートできること
①脱水を防ぐ:飲水量を増やすために、飲み皿などを工夫する
②尿毒素を溜めない:腎臓食(タンパク質、ナトリウム、リンの制限)
→ネフガードという吸着剤を飲ませることでリンと尿毒素を腸内でキャッチして体外に出します。
他のお薬と併用する場合は、薬も吸着してしまうため1時間以上あけてから飲ませましょう。
③貧血の防止
④血管拡張薬
・ラプロス 1日2回 錠剤
・セミントラ 1日1回 シロップ
症状が進んでいる場合
お家で皮下点滴を行なってもらいます。
使い終わった針などは病院で廃棄します。シリンジも滅菌して再利用するため、次回診察時などご都合の良い時で大丈夫ですので、ご持参ください。
お家で上手くできない場合はその子に合った方法をご提案したり、点滴処置だけでも承っておりますのでご遠慮なくご相談ください。