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会陰ヘルニア🐕

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未去勢の雄犬の病気

未去勢の雄犬に多い病気

去勢をしていない雄犬に多い病気です。肛門周りの筋肉が薄くなり、隙間ができることで、直腸や膀胱、前立腺がおしりに飛び出してしまいます。会陰ヘルニアは再発率の高い病気で、筋肉を縫い合わせるなどの手法が取られてきましたが、筋肉を縫合するだけだと、いずれ筋肉が薄くなった時に再発を繰り返すため、人用のヘルニアのポリプロピレンメッシュを用いて隙間を埋める手術を選択しています。

手術の詳細

手術の詳細

去勢手術、結着固定(腹腔内に直腸を固定してお尻に飛び出ないように予防する手術)、膀胱や前立腺固定(結腸固定と併用して、腹壁に固定する手術)等を組み合わせて、最後に会陰部の隙間をメッシュで塞いで手術を終了します。会陰部のメッシュの整復は、坐骨の骨膜と、浅結節靭帯と、外肛門括約筋にメッシュを縫い付けていきます。
SURGEON 100より転載

術後の外観

術後の注意事項

1.強い結合組織がないため6時方向の会陰ヘルニアは最初に注意が必要です。
2.坐骨神経:仙結節靭帯の後ろに坐骨神経が走っているため、結合の際に引っ掛けると後肢の麻痺(ナックリング)が見られます。
翌日にナックリングがみられた場合には再手術にて縫合糸を取り除きます。
前立腺肥大があって、お腹の中に戻せない場合には、まず去勢手術を行い、
2週間ほどで前立腺が縮んでから整復し、会陰ヘルニアの整復を行います。

症状とその影響

直腸が飛び出た場合は、便をうまく出せずに、溜まっていく事で直腸の一部がふくらみ、便秘の悪循環になります(直腸憩室)。膀胱や前立腺が出た場合は、尿道の位置が変わる事で、おしっこをうまく出せず、急性腎不全になり命に関わる事があります。

結腸固定手術の画像
結腸固定手術の画像

手術の詳細

去勢手術、結着固定(腹腔内に直腸を固定してお尻に飛び出ないように予防する手術)、膀胱や前立腺固定(結腸固定と併用して、腹壁に固定する手術)等を組み合わせて、最後に会陰部の隙間をメッシュで塞いで手術を終了します。会陰部のメッシュの整復は、坐骨の骨膜と、浅結節靭帯と、外肛門括約筋にメッシュを縫い付けていきます。メッシュを筋肉に縫い付ける方法では、筋肉が萎縮する可能性もあるため、骨膜と靭帯などの硬い組織に固定することで、再発率をできるだけ下げるように工夫しています。

直腸憩室の手術
直腸憩室の手術

直腸憩室が長引き、直腸が伸びきってしまった場合の手術

直腸憩室が長引き、直腸が伸びきってしまった場合には、病的な直腸を一部切除しています(直腸プルスルー)。当院では、全ての手術を同日に行い、麻酔回数を減らすように行なっています。

会陰部のメッシュの整復

会陰部のメッシュの整復

会陰部のメッシュの整復は、坐骨の骨膜と、浅結節靭帯と、外肛門括約筋にメッシュを縫い付けています。靭帯のすぐ後ろには坐骨神経があるため、糸を引っ掛けないように、靭帯を触診しながら、確実に縫合を行なっています。坐骨の骨膜も利用し、メッシュが外れないように縫合しています。

両側会陰ヘルニアの整復

両側が穴が空いている事が多いので、同時に両方を固定しています。会陰部にコーン状に整形したメッシュを入れているところです。靭帯のすぐ後ろには坐骨神経があるため、糸を引っ掛けないように、靭帯を触診しながら、確実に縫合を行なっています。坐骨の骨膜も利用し、メッシュが外れないように縫合しています。

直腸憩室の処置と結腸固定

直腸憩室が長引き、直腸が伸びきってしまった場合には、病的な直腸を一部切除しています(直腸プルスルー)。当院では、全ての手術を同日に行い、麻酔回数を減らすように行なっています。お腹の中に結腸を戻して、腹壁に直腸を縫い付けて固定しています。