診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
ペットを撫でているときや、トリミングで毛をカットしているとき、ふとした瞬間に「しこり」や「できもの」を見つけることがあるかもしれません。
悪性度の低いものから順に考えられるさまざまな種類をわかりやすくお伝えします。
脂肪腫 – 脂肪細胞が集まってできた良性の腫瘍で、触ると柔らかいのが特徴です。多くの場合、心配いりませんが、大きくなる場合は動物病院で診察を受けることをおすすめします。
犬皮膚組織球腫 – 若い犬に多く見られる良性の腫瘍で、抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞が異常に増殖して発生します。しばしば自然に退縮するため、特に若い犬では心配いりません。
乳頭腫 – パピローマウイルスに関連して発生する良性の腫瘍で、表面が有茎状になっていることが多いです。外見は目立ちますが、悪性ではありません。
形質細胞腫 – 中高齢の犬に多く見られる良性の腫瘍で、通常は問題にならないことが多いです。ただし、まれに大きくなることがあるため、注意が必要です。
皮脂腺腫瘍 – 皮脂腺由来の腫瘍で、白色のカリフラワー状の外見をしています。良性のものから悪性のものまでさまざまで、診断が必要です。異型性が見られる場合は、早急に診察を受けることが推奨されます。
肛門周囲腺腫瘍 – 特殊な皮脂腺から発生する腫瘍で、特に未去勢の雄犬で多く見られます。ほとんどは良性ですが、まれに悪性の可能性もあります。去勢が予防の一助となることがあります。
乳腺腫瘍 – 犬や猫の乳腺にできる腫瘍で、犬では約半分、猫では約80%が悪性とされています。腫瘍のサイズや形状が多様で、良性か悪性かを見分けるためには検査が必要です。
肥満細胞腫 – 犬や猫に発生する腫瘍で、猫では良性、犬では悪性であることが多いです。外見はさまざまで、皮膚の表面だけでなく皮下にも発生することがあります。顆粒が見られるかどうかで診断が異なります。
黒色腫(良性黒色細胞腫) – メラニンを生成する細胞からできる腫瘍で、良性のものと悪性のものがあります。見た目が黒っぽいので、早めに動物病院での検査が推奨されます。
扁平上皮癌 – ケラチノサイト由来の悪性腫瘍で、猫の耳や鼻、口周りに発生します。初期の段階では小さく見えることが多いですが、進行すると大きな病変を形成するため、早期発見が重要です。
肉腫 – 間葉系細胞由来の悪性
腫瘍で、犬の皮下や猫の注射部位に発生することが多いです。触った感じが硬い場合は注意が必要で、早急に動物病院での診察を受けることが推奨されます。
リンパ腫 – リンパ球からできる悪性の腫瘍です。体のさまざまな部位に影響を及ぼす可能性があり、特に皮膚に発生するリンパ腫は早期治療が重要です。
悪性黒色腫 – メラニン細胞由来の悪性腫瘍で、犬の口腔や四肢に発生することが多いです。早期発見が非常に重要で、早めの診断と治療が求められます。