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NEWS&BLOG
動物看護師の役割と当院の取り組みについて

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

本日は、動物看護師の業務について、私の考えをお伝えしたく、ご連絡差し上げます。

 

私は2019年に開業し、その数年後に制定された愛玩動物看護師法に基づき、動物看護師が採血などの処置を担当することになると見越して準備を進めてまいりました。

 

現在、コロナ禍や物価の上昇、円安、増税などの影響を受け、日本経済は不透明な状況にあります。

こうした中で、飼い主様のご負担を増やすことなく、従業員の働きやすい環境を維持しながら、動物病院の医療レベルをどのように保つかを常に考えてきました。

また、動物看護師が掃除や保定だけを担当し、長時間労働を強いられることでキャリアを形成せずに辞めてしまう状況も見直す必要があります。

 

新たに資格を取得した看護師に対し、私がこれまで得てきた技術、判断力、観察力、相談力を伝え、飼い主様とペットに貢献できる人材を育てていきたいと考えています。

また、私自身は腫瘍外科、整形外科(膝関節を中心とした関節疾患)、免疫疾患、難治性感染症、心臓疾患のアップデートを続け、常に最新の獣医療を学び、最善の治療を提供するよう努めています。

 

当院では、看護師が身体検査から検査業務などを行うことで、自ら問題点を考え、解決策を見つけ出せるように育成しています。

最終的な方針の説明や疑問点、ご不安な点については、獣医師が責任を持ってご説明いたしますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

現時点で当院の小沼(おぬま)看護師が対応できる業務は以下の通りです:

  • 採血
  • 導尿処置
  • 心雑音(Levine3以上)の聴取
  • 疾患ごとの栄養管理
  • 心臓のエコー検査
  • 腹部エコー検査
  • 尿検査の解釈
  • 細菌培養検査の解釈
  • 胸部レントゲンの解釈
  • 気道確保
  • 麻酔管理
  • 静脈留置確保

 

多角的に異常を把握して迅速に検査や治療を提供するチームを作りたいと考えています。

すべての業務を獣医師に担当してほしいというご要望があることも理解しておりますが、このようなスタイルを維持することで、向上心の高い人材を採用し、指導を続けていく所存です。

2022年以降、当院の看護師資格の状況が変わり、新たに入社した有資格者によって人員配置を大きく変更しました。

この点についてもご理解いただけますと幸いです。

これからも飼い主様とペットの健康と幸せを第一に考え、最善のサービスを提供してまいります。

ご意見やご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

 

さだひろ動物病院

院長  貞廣 優子

 

 

 

愛玩動物看護師の皆様へ

 

飼い主様から感謝の言葉をいただく度に、とても光栄に感じます。

しかし、その陰で治療を支えている皆様の貢献が欠かせません。

職場には女性同士の閉鎖的な人間関係もあり、多くの苦労が伴いますが、私は向上心が高い人が先輩を追い抜くと信じています。

 

獣医師という立場は決して上ではなく、業務が異なる同志です。

経験なしに成功はありません。

私は、どんな時でも経験の機会を奪うことなく内科診療の機会を持たせ続けてくれた上司と、技術的に根気よく外科指導を行う職人のような上司に恵まれました。

そのおかげで治療の楽しさを知ることができました。その喜びを皆様にも伝えたいです。

 

また、経験を積んだからといって終わりはありません。

先輩になったら競争に身を置くのではなく、指導力や新たな知識の習得に努めてください。

ペットは口が聞けませんが、適切な治療を行えば生存期間が大きく伸びます。

 

逆に、適切な治療がなければすぐに亡くなってしまいます。

飼い主様やペットのために貢献できることを探し、長期的視点で努力を続けてください。

 

今後もホームページに詳しい病気の情報を載せていきます。

 

飼い主様が幅広い選択肢を増やし、ご自宅でできる治療方法を知ることで、動物病院への来院日数を減らし、効率良く適切なタイミングで異常時に来院できるようにしたいと考えています。

 

また、後進の人が高額な書籍やセミナー資料を買わなくても治療に貢献できるよう、情報にアクセスしやすくしていきたいと思います。

私の信念や指導が、皆様の成長と貢献を支え、社会に役立つことを願っています。