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NEWS&BLOG
動物看護師の役割と当院の取り組みについて

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

本日は、動物看護師の業務に関する私の考えをお伝えしたく、ご連絡いたしました。

2019年に開業して以来、2022年に制定された愛玩動物看護師法に基づき、動物看護師が採血などの処置を担当することを見越して準備を進めてまいりました。

現在、コロナ禍や物価の上昇、円安、増税などの影響により、日本経済は不透明な状況にあります。その中で、飼い主様のご負担を増やすことなく、従業員が働きやすい環境を維持しつつ、動物病院の医療レベルをどのように保つかを常に考えております。

また、動物看護師が掃除や保定だけを担当し、キャリアを形成せずに辞めてしまう現状も見直す必要があると考えています。

新たに資格を取得した看護師に対し、私がこれまで培ってきた技術、判断力、観察力、相談力を伝え、飼い主様とペットに貢献できる人材を育成していきたいと考えております。

また、私自身は腫瘍外科、整形外科(膝関節を中心とした関節疾患)、免疫疾患、難治性感染症、心臓疾患の最新情報を常に学び、最善の治療を提供できるよう努めております。

当院では、看護師が身体検査や検査業務を行うことで、自ら問題点を考え、解決策を見出せるよう育成しております。ご不明な点については、獣医師が責任を持ってご説明いたしますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

小沼(おぬま)看護師が対応できる業務

  • 採血
  • 導尿処置
  • 心雑音(Levine3以上)の聴取
  • 心臓のエコー検査
  • ACVIM分類における犬の心臓病のステージCまでの治療方法
  • 腹部エコー検査での腫瘍の検出
  • 膀胱穿刺による採尿
  • 尿検査の解釈
  • 予防医療、一般内科の治療法の案内
  • 細菌培養検査の解釈
  • 胸部レントゲンの解釈
  • 気道確保
  • 重症軟部外科の麻酔管理
  • 静脈留置確保
  • 肺水腫や消化管外科などの重症疾患の点滴入院管理
  • 各疾患に合わせた最適な処方食の選択

 

小沼看護師は厳しい指導を受け、多岐にわたる業務を担当することで高い専門性とスキルを身につけております。彼女の努力と献身により、当院の医療サービスの質がさらに向上しております。

多角的に異常を把握し、迅速に検査や治療を提供できるチームを構築したいと考えております。

すべての業務を獣医師に担当してほしいというご要望があることも理解しておりますが、このようなスタイルを維持することで、向上心の高い人材を採用し、指導を続けていく所存です。

これからも飼い主様とペットの健康と幸せを第一に考え、最善のサービスを提供してまいります。

ご意見やご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

さだひろ動物病院
院長 貞廣 優子

愛玩動物看護師の皆様へ

飼い主様から感謝の言葉をいただくたびに、大変光栄に感じております。しかし、その陰で治療を支えている皆様の貢献が欠かせません。職場には女性同士の閉鎖的な人間関係もあり、多くの苦労が伴いますが、私は向上心の高い人が先輩を追い抜くと信じています。

獣医師という立場は決して上ではなく、業務が異なる同志です。経験なしに成功はありません。私は、どんな時でも経験の機会を奪うことなく内科診療の機会を与え続けてくれた上司と、技術的に根気よく外科指導を行う職人のような上司に恵まれました。そのおかげで、治療の楽しさを知ることができました。その喜びを皆様にも伝えたいと思っております。

また、経験を積んだからといって終わりではありません。先輩になったら競争に身を置くのではなく、指導力や新たな知識の習得に努めてください。ペットは言葉を話せませんが、適切な治療を行えば生存期間が大きく伸びます。逆に、適切な治療がなければすぐに亡くなってしまいます。飼い主様やペットのために貢献できることを探し、長期的視点で努力を続けてください。

今後もホームページに詳しい病気の情報を掲載していきます。

飼い主様が幅広い選択肢を持ち、ご自宅でできる治療方法を知ることで、動物病院への来院日数を減らし、効率よく適切なタイミングで異常時に来院できるようにしたいと考えております。

また、後進の方が高額な書籍やセミナー資料を購入しなくても治療に貢献できるよう、情報にアクセスしやすくしていきたいと思います。