診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
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歯石が溜まると、歯周病に進行し、歯肉の退縮、歯根と歯肉の隙間の形成が起こります。これにより、歯肉内に歯周病菌が侵入し、感染が体内に広がるリスクが高まります。
鼻腔への感染拡大(口鼻瘻管)は、鼻水の増加やくしゃみなどの症状を引き起こし、根尖膿瘍による目の下の皮膚の腫れや出血、食事後の呼吸困難などの深刻な問題を引き起こすことがあります。
口鼻瘻管の治療は全身麻酔下で、不安定な歯を抜去し、開いた歯肉を縫合すること、及び残存歯の徹底的なスケーリングによって、再発を防ぐことにあります。
内科療法としての抗生剤の使用は、耐性菌の発生という問題を抱えています。これは将来的に深部組織の感染症で抗生物質が効かなくなる体質へとつながる可能性があります。
無麻酔スケーリングでは、機材による目の傷害や、処置中の緊張で心臓への負担が増加するリスクがあります。また、歯の裏面まで処置が困難であり、完全なケアが難しいです。
安全な全身麻酔とスケーリングを行うためには、肝臓や腎臓の機能、呼吸や循環器系の状態を評価するための血液検査や胸部レントゲンが不可欠です。手術とスケーリングは通常、30分から40分で完了し、家に帰った後もガーゼによるブラッシングで残りの歯を綺麗に保つことが推奨されます。
ここからは、愛玩看護師用資料です🌸
🧤 安全な準備 🧤
• ガーゼの使用 🧻: 滑り止めとしてガーゼを使用し、ペットの歯茎をしっかりと見えるようにしましょう。これにより、処置中の安定感が増し、より正確な作業が可能になります。
• 手ブレ防止 ✋: 右手の小指を適切な場所に置くことで、手の安定性を高め、ブレを防ぎます。安定した手は、より精密な操作を可能にします。
🚫 洗浄後の対応 🚫
• 喉へのガーゼの挿入 🧵: 抜歯鉗子を使ってガーゼの先端を喉に入れ、洗浄時にかすや液体が気管に入らないようにします。これは、誤って液体が気管に入ることを防ぐための重要なステップです。
• ヒダの使用 🐕: ヒダをペットの口角に噛ませることで、処置中の口内の安定性を向上させます。
🦷 効率的なスケーリング 🦷
• 視野の確保 🔍: スケーリングを行う際は、あらゆる指を利用して、一度に多くの歯が見えるようにします。これにより、処置にかかる時間を短縮し、麻酔の効果が切れるのを防ぎます。
• 一気にスケーリング 🌪: 見えている歯に対して一気にスケーリングを行い、その後で視野を取り直します。これは、時間効率を考えたアプローチで、一本ずつ行うよりもずっと速く完了させることができます。
• 「引き」での確認 🔎: 全ての歯がきれいになったかは、「引き」で見て確認します。これは、全体的なクリーニング状態を評価するための重要な手段です。
乳歯抜歯
エレベーターのススメかた
歯と歯の間にエレベーターを入れる。
エレベーターの腰を左右に振って、歯周靱帯を切断する。
一点を奥まで掘ってはいけない
少し掘ったら円周状にエレベーターをずらしていき、歯周靱帯を円周方向で切断していく。
一周回ったらまた歯と歯の間から一周回る感じ。浅く円周を描いていく。
犬歯は根っこがカーブして生えているので、歯茎の下の歯根の方向を予想してエレベーターを入れていく。歯と垂直にエレベーターを入れると歯が折れてしまう。
切歯も結構歯根が深いので、予想してエレベータを進める
ズドンと深く入らないように、エレベーターの刃先に人差し指を添える。エレベーターの刃先は短めに出す
左手の固定
顎から喉、気管チューブまで一直線になるように左手で固定する。顎ばかりに力を入れると、エレベーターで圧迫を加えた時に動物が後ろへ下がってチューブが抜けてしまう。均等な固定を。
猫の乳犬歯抜歯
犬歯の長軸ラインにメスで切開
切れ目にエレベーターを入れ、
歯周靭帯を切るように回転方向にエレベーターを動かして行く。
犬の第4臼歯抜歯
ガーゼと爪で歯肉を押し下げ、歯根の分岐を確認し、頭側と尾側に分割
エレベーターは全周掘るのではなく、歯と歯の間を前後に動かしててこの力で歯を持ち上げて抜去する。