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**犬の消化管型リンパ腫の診断と治療について**

**犬の消化管型リンパ腫の診断と治療について**

犬の消化管に発生するリンパ腫に関する情報は飼い主にとって非常に重要です。今回はこの問題についての詳細な情報と治療法について説明します。

### **1. 犬の消化管型リンパ腫について**
犬における大細胞性リンパ腫の発生が多いとされていましたが、猫と同じく犬でも小細胞性リンパ腫のケースが増えてきています。犬の慢性腸症と小細胞性リンパ腫の鑑別が病理組織学的検査のみでは困難であることが背景にあります。

### **2. 犬の消化管型リンパ腫の臨床症状**
– 嘔吐
– 下痢
– 食欲不振

これらの症状は、慢性腸症とリンパ腫のどちらの症状とも類似しているため、鑑別が難しいことが多いです。

### **3. 診断方法**

– **血液検査**:低アルブミン血症が認められることが多いですが、鑑別には有用ではありません。

– **画像検査**:腹部超音波検査は有用ですが、過信は禁物。疾患の種類によって超音波所見が異なることがあるため注意が必要です。

– **細胞診・組織生検**:確定診断には組織生検が不可欠です。

### **4. 治療方法**

– **小細胞性リンパ腫**:プレドニゾロンや食事療法などが有効ですが、クロラムブシルの併用が推奨されています。

– **大細胞性リンパ腫**:CHOPなどの多剤併用化学療法が多く採用されていますが、その生存期間は限られています。緩和的治療としてL-アスパラギナーゼの投与が行われることもあります。

犬の健康を考える飼い主として、これらの情報を知っておくことは非常に大切です。何か疑問や不安がある場合は、専門家や獣医に相談することをおすすめします。