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猫の巨大結腸症

◆巨大結腸症について

巨大結腸症とは臨床的に以上に拡大した結腸の状態をいい、慢性的な高度の便秘のため結腸内には硬い大量の糞塊がみられます。猫では比較的多くみられる疾患になります。通常の便秘は浣腸や食餌の改善など内科的に治療ができますが、慢性で頑固な便秘は巨大結腸症を疑うこともあります。

【原因】巨大結腸症は異常に拡大した結腸に大量の糞便が停滞している状態でありX線検査あるいは開腹術により確定診断されます。また交通事故などにより骨盤骨折がおこり骨盤が変形した状態で治癒し、骨盤内の狭窄が残るため結腸が圧迫されて巨大結腸となることも多いです。

【特徴】結腸の機能は小腸から送られてきた経口摂取物から水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)を吸収することです。この作用は主に結腸の前半分(近位)で行われ、後半分(遠位)は糞便の貯蔵庫と言われています。結腸遠位に貯蔵された糞便は大脳にある排便中枢によって一日数回肛門より排出されます。したがって糞便が停滞し水分吸収が促進すると便秘をおこすことになります。

【症状】先天性の場合には生後数週から症状がみられるが後天性の場合には多くは壮齢~老齢の猫に発症します。飼い主様が最初に気づく徴候は排便姿勢を長くとっている場合です。肛門括約筋の痙攣のため力んでも便がほとんど排出されない状態なのです。排出された少量の糞便には血液や粘膜が混じることがあり、また茶褐色の下痢便をともなうこともあります。