診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
猫の心筋(心臓の筋肉)が正常でなくなる病気です。特発性と二次性の2つに分類され、多くは特発性です。
急な呼吸の荒さや息切れ、体温の低下、食欲がなくなる、嘔吐、四肢の麻痺、突然の死などが考えられます。
高血圧、甲状腺の異常、大動脈の狭窄、末端肥大症などが似た症状を示すことがあります。
病院での心エコー検査などにより、心筋の状態や厚さを評価して診断されます。
症状の程度に応じて、薬物治療が考えられます。しかし、症状がない場合は治療の必要はありません。
– 特発性心筋症
– 二次性心筋症
– 肥大型心筋症: 特発性心筋症の2/3
– 拡張型心筋症: 猫の心筋症の10%
– 全身性高血圧症
– 甲状腺機能亢進症: 肝酵素の上昇を伴うことが多い
– 大動脈狭窄症
– 末端肥大症: 高血糖を伴い、高血糖があれば成長ホルモンの測定を行う
– 急性の呼吸促迫、低体温、食欲廃絶、嘔吐
– 動脈血栓塞栓症による四肢麻痺、突然死
– 肺水腫、呼吸困難
– 左室壁、左室内径、左室流出路障害、左室収縮機能、左房内血栓の評価
– 6mm以上の拡張末期の左室壁の厚さをもつものは、肥厚があれば確定
– MR SAMの有無は確定診断にはならない
– 左室自由壁厚(LVPWD)と心室自由壁厚(IVSD)が5mm未満: 正常
– 5.5-6.0mmの厚み、拡張なし: 擬陽性
– 6.0mm以上、左室拡張なし、全身性高血圧症・甲状腺機能亢進症・末端肥大症なし: HCMと診断
1. うっ血の解除: フロセミド1.1-2.2mg/kg Sid-eod
2. 頻拍(不整脈)のコントロール: ジルチアゼム
3. β遮断薬:
– プロプラノロール 5.0-10mg/head bid-tid
– アテノロール 6.25-1.25mg/head Sid-bid
– カルベジロール 0.1-1.0mg/kg Sid-bid
4. カルシウムチャネル遮断薬: ジルチアゼム 0.5-2.5mg/kg tid
5. 左室流出路障害の軽減:
– エナラプリル0.25-0.5mg/kg Sid
– ベナゼプリル 0.25-0.5mg/kg Sid
– ピモベンダン 0.25mg/kg bid
6. 大動脈血栓血栓症治療:
– アスピリン
– ジピリダモール 12.5mg/head Sid
– 低分子ヘパリン 25-100 IU/kg Sid-bid
– オザグレル 5-10mg/kg bid
– クロピドグレル 18.5mg/head Sid