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猫の肝リピドーシス 🌸肝不全 🌸経鼻チューブの使い方

猫で、食欲不振が続くと、体内の脂肪が肝臓に集まり、肝臓がうまく働くことができず、肝硬変になり、肝不全になっていきます。

肝臓は体内の毒物を解毒してくれたり、必要な栄養素を体に循環するという大切な役割を担っています。
栄養失調になってしまったり、毒物が脳に働きかけて、発作になってしまいます。

また、血液を作る働きも担っているので、肝不全が悪化すると貧血になっていきます。
消化管、膵臓、胆嚢も肝臓の近くにあるため、同時に臓器障害が出ることも多いです。

元気、食欲不振、脱水や、嘔吐、下痢などの消化器症状が見られます。
特徴的なのは黄疸です。
皮膚の色や、眼球結膜(白目の部分)や、口の中の粘膜の色を確認すると、黄色くなっているのが見られたら、黄疸のサインです。

血液検査で肝臓の機能を確認します。
また、肝不全なのか、腫瘍などの病変によって二次的に肝臓に障害が出ているかを、画像検査(エコー)もあわせて確認していきます。

治療は
①点滴で脱水を改善する
②強肝剤や抗生物質を投与する
③流動食を給餌して、栄養を補う

特に③が重要で、栄養給餌が不十分だと、肝不全は改善しません。

猫は、無理矢理ご飯を与えられるのが苦手で、口からシリンジを入れて行う強制給餌は、最初は上手く行きますが、だんだん抵抗し、怒ったり、吐き出してしまうことがあります。

鼻から食道に入れる経鼻栄養チューブだと、猫に負担をかけずに栄養給餌することができ、猫のストレスを軽減することができます。
また、自力でご飯を食べるようになっても、足りない分を給餌で補うことができます。

点鼻麻酔をすることで、全身麻酔を必要とせずに、取り付けることが可能です。
猫の鼻の穴に入れるチューブは細いので、一気に多くの流動食を入れることができません。
少量ずつ、流動食を複数回に分けて入れていきます。

お忙しく、中々時間を割けないという方であれば、全身麻酔下で、首の皮膚から食道にかけて、太いチューブを設置することで、一気に多くの流動食を入れる治療があっています。

おとなしい子だと、ご自宅でも、給餌が可能なので、以下に手順を載せておきます。

🌸経鼻チューブの給餌🌸

①食道に入っていることを確認します。
気管にチューブが入っていると、ご飯が肺に行ってしまい、誤嚥性肺炎になってしまいます。
水を入れたシリンジを接続して、引いて、空気が入ってこないことを確認
(気管に入っていると、肺の中の空気が抵抗なくシリンジに吸えてきます)
3−4mlほど水を入れて咳をしないか確認します。

②流動食を入れたシリンジを接続
1回量の目安3kgの猫で20mlくらい
ゆっくり入れます。

③チューブ内の流動食を水で押します。

キャップを閉めて
30分〜1時間吐かないかを確認してから次の給餌を行います。

動画はインスタにもあげているので、よかったらご参照ください。
トップページから飛べます。

🌸お薬も同様の手順になります。

詰まってしまったり、吐き戻しで、口から先端が出てしまった場合は、病院で処置が必要です。
ご来院ください。

猫の肝リピドーシス
栄養給餌
鼻カテーテル

松戸 さだひろ動物病院