診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
お家にすでに猫ちゃんがいる場合は、保護猫ちゃんなどをお迎えする場合、検査をしてからご対面させましょう!
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〈猫白血病ウイルス(FeLV)〉
・レトロウイルスという種類で、アルコール消毒などが有効なウイルスです。
・感染は経口、経鼻(唾液、涙、糞便)、咬傷などの濃厚接触で起こり、ストレスのある集団飼育内で多いです。
〈症状〉
・初期には発熱、元気食欲の低下、リンパ節の腫れが見られます。
・悪化すると、免疫介在性の白血球減少、敗血症、貧血、腫瘍性疾患(白血病、リンパ腫)、腎不全が起きます。
・腫瘍性疾患か貧血によって死亡することが多いです。
〈感染率と予後〉
・ウイルスに曝露された猫のうち、7割ほどが感染、発症するとされています。3割ほどは自然免疫で感染しません。
・発症した場合、4年以内に亡くなることが多いです。
〈検査〉
ELISA 検査
・院内で行う、簡易的な検査です。少量の採血を行います。
・ただし、感染から1ヶ月が経たないと結果に反映されません。
・陽性であった場合は1ヶ月後に再検査を行い、陰転していた場合はもう1ヶ月後に再度検査をします。
・陽性で、1ヶ月後でも陽性だった場合、4ヶ月後にもう一度検査をし、持続感染か確認します。
蛍光抗体法、リアルタイムPCR法
・ELISA検査で陰転した場合に実施します。
・院内で採血し、外部の検査センターへ依頼します。結果が出るまでに1週間ほどかかります。
・抗原(ウイルスそのもの)を検出できるので、現在感染しているかどうかを判別できます。
〈治療〉
・ウイルスを排除する治療はないため、主に対症療法を行います。
・抗生物質の投与や、貧血の場合は輸血を行うこともあります。
〈予防接種〉
・当院では、予防接種から腫瘍が発症した症例を治療した経験から、予防接種は推奨しておりません。
・16週齢までの接種が重要です。8週齢に1回、3~4週間後に2回目を接種します。
・効果は自然防御能と同程度とされていますが、持続感染の成立は防御することができます。
・注射部位の肉腫に注意が必要です。