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細菌感染症に対する抗生剤の選択

感染症と抗生物質についての基本

最近の研究によると、2050年にはがんよりも細菌感染症が多くの命を奪う可能性が出てきました。なぜかというと、私たちが抗生物質を正しく使わないことで、細菌がこの薬に耐性を持ってしまうからです。

特に、感染が皮膚の上でなく、体の中に起きた場合、広域スペクトラムの抗生物質が必要になります。しかし、適切な薬を選ぶには、細菌の種類や薬に対する感受性を確認するテストが不可欠です。

最近、人とペット両方に感染する細菌が増えてきました。特に1ヶ月以内に抗生物質を使った場合、その薬に耐性を持つ細菌が増えることが知られています。

ペットが抗生物質を飲んでいても症状が良くならない場合、すぐに獣医師に相談してください。

薬剤感受性の一例

薬剤感受性のテストでは、細菌がどの抗生物質に効くかを確認します。「S」は効くことを、「R」は効かないことを示しています。特に多剤耐性菌はほとんどの薬に効かず、治療が難しくなっています。

ペットの抗菌薬について

愛犬や愛猫の健康のために抗菌薬を使用する際の基本情報をわかりやすくご紹介します😺。

🌷クリンダマイシン:いくつかの系統の抗生物質との関連があり、MRSP耐性を獲得するリスクもあることに注意が必要です。通常の投与量は、1日に11mg/kgを1-2回となっています💊。

🌷ペニシリン:古くから使われている抗菌薬で、種類によって投与回数や特徴が異なります💪。

🌷アモキシシリンとアンピシリン:これらは目には分布しないため、眼の問題には使えません👁️。持続点滴は推奨されません💧。

🌷クラブラン酸とスルバクタム:βラクタマーゼという酵素を阻害する薬で、クラバモックスは特に下痢のリスクを低減しています👌。オーグメンチンは下痢を起こしやすいので、クラバモックスを選ぶと良いでしょう🐶.

🌷抗菌薬の相互作用:一部の薬や金属製剤と一緒に使うと、抗菌薬の効果が下がることがあります🚫💊。

🌷抗菌薬の副作用:一般的なものとして嘔吐や下痢、元気消失が挙げられます😞。中には、腎や肝の問題、視聴覚の異常などの重い副作用があるものもあります🚫。

使用する抗菌薬やペットの状態によって、最適な治療方法が異なりますので、常に獣医師の指示に従いましょう🐾。

🌼ペットの抗菌薬に関する情報🐾

抗菌薬と他の薬の相互作用について: 金属含有製剤やアルサルミンと一緒に使うと、抗菌薬の効果が低下する可能性があるので注意が必要です🚫. ドキシサイクリンは、食後2時間以上待ってから与えると効果的です✨.

併用の際のポイント: 毒素を産生する菌には、クリンダマイシンを併用すると良い結果が期待できます🌸. アミノグリコシド耐性の菌に対しては、アンピシリンとセフトリアキソンの併用が推奨されます👌.

注意事項: 抗菌薬を与えると、ペットが元気をなくしたり、嘔吐や下痢をすることがあります。聴覚や視覚の問題も報告されていますので、注意が必要です💔. 特に、コンベニアの使用には注意が必要です🔍.

各抗菌薬の特性: ドキシサイクリンは食道に留まることがあるので、食事の後やバターをつけて与えると良いです😺.

ミノサイクリンは消化器系の反応を引き起こすことがあり、制吐薬で対応が可能です🤢. ホスミシンは特に猫に強い腎障害を引き起こすことが知られているため、使用は避けるべきです❌.

ゲンタマイシンやアミカシンは猫での副作用が報告されています。クレアチニンの数値をチェックし、0.4mg/dl以上の上昇が確認された場合は使用を中止することが推奨されます⚠️.

エリスロマイシンは腸の動きを活発にする効果があり、絶食時に与えると嘔吐の原因となることがあります🌀. イミペネム/シラスタチンの使用時には、過敏症の報告もあるため、30分以上かけてゆっくりと投与することが良いでしょう💧.

抗菌薬の副作用について🌷

愛するペットを守るために、抗菌薬の正しい知識はとても重要です🌟。抗菌薬には、さまざまな副作用が存在します。症状に応じて適切な治療を受けるためには、これらの情報を知っておくことが必要です✨。

一般的な副作用としては、嘔吐🤢、下痢🚽、元気消失😞などがあります。重度の副作用として、腎や肝の問題、視聴覚の異常🚫なども報告されています。特定の薬にはショック死のリスクもあるため、使用する際は十分な注意が必要です🔍。特にペットの具体的な症状や体調に合わせて、最適な抗菌薬を選ぶことが大切です🐾。

抗菌薬の具体的な副作用と対処法🌷

抗菌薬の種類によって異なる特異的な副作用があります💡。

抗菌薬にも独特の副作用や対応策が存在します。これらの情報をしっかりと理解して、ペットの健康を第一に考えた治療を行うことが大切です🌹。

重要な注意点🌷

いくつかの抗菌薬は特定の症状やリスクが報告されています。例えば、コンベニアの使用には特に注意が必要です。また、イミペネム/シラスタチンやメトロニダゾールなども、特有の副作用が知られています💔。愛するペットのために、抗菌薬の選択や使用方法について、常に獣医師の指示やアドバイスを求めることが大切です🌺。

AMPC/CVA(オーグメンチン)の副作用🌷

クラブラン酸の濃度が高いと、ペットが下痢をすることがあります。CVAの薄い製剤、例えばクラバモックス:粉を使用することが推奨されます💡。

DOXY(ドキシサイクリン:ビブラマイシン)の副作用🌷

食道滞留時間が長いと、強アルカリ性で食道炎を引き起こす可能性があります。特に猫はこのリスクが高いです。食後すぐにご飯を与えるか、薬にバターを塗ったり水を飲ませることで対処します💡。

MINO(ミノサイクリン)の副作用🌷

ミノサイクリンは、消化器系症状、特に嘔吐を引き起こすことがあります。これはMINO特有の現象で、脳圧亢進が関与する可能性が考えられます💡。制吐薬で対応可能です。

FOM(ホスミシン)の副作用🌷

猫には強力な腎障害作用があり、組織では急性尿細管壊死を引き起こす可能性があります⛑。基本的には禁忌です。

ST(サルファ剤)の副作用🌷

STは、KCSを引き起こす可能性があります。特にブラックタン系の犬で過敏症を引き起こすことがありますが、その他の犬種でも起こることが知られています💡。適切な支持療法により救命できることもあります。

CP(クロラムフェニコール)の副作用🌷

CPの使用により後肢の脱力を引き起こすことがあります。基本的には中止すると速やかに回復することがほとんどですが、回復しない例も報告されています💔。血液毒性は考えられるよりも珍しい。

GM(ゲンタマイシン)の副作用🌷

猫には前庭障害が出やすく、また、全アミノグリコシドの中で最も腎障害が出やすいと言われています💡。猫とサイトハウンドの場合、低用量が推奨されます。

IPM/CS(イミペネム/シラスタチン)の副作用🌷

イミペネムやシラスタチンの急速な投与により、人では中枢神経障害が報告されています💡。犬では時々流涎の症状が現れることがあります。過敏症を起こすことも知られているので、投与の際は30分以上かけて行いましょう。また、感受性の結果として、特定の組み合わせが返ってきた場合は耐性が考えられます。

MNZ(メトロニダゾール)の副作用🌷

メトロニダゾールの使用により、神経症状を起こすことがあります💡。中止すると多くの場合で回復しますが、回復しないこともあります。犬🐶では小脳前庭失調症、眼振、UMNs、過敏症などの症状が報告されています。猫🐱では急性四肢不全麻痺、振戦、発作などの症状が見られます。低用量でもこれらの症状が現れることが知られています。

フルオロキノロンについて🧪

経口投与と注射投与では効果に差がありません。💉💊

1種の耐性で2種以上の抗生剤に耐性が出る交差耐性が存在します。🔄

MRSPの選択には適していません。⚠️

多くの耐性獲得例が確認されています。🔒

クリンダマイシンに関する情報📝

クリンダマイシンの感受性を安直に信じることはできません。🚫

ブドウ球菌にerm遺伝子が存在する場合、クリンダマイシン耐性が生じることがあります。⚡️

エリスロマイシンを感受性に組み入れることでerm遺伝子の存在を確認できます。🔍

クリンダマイシンは副作用が少ない一方、交差耐性を獲得しやすい特徴があります。🔄💊

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