診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
縫合糸反応性肉芽腫は、手術時に使用した縫合糸(手術で使う糸)に対して犬の体が異物反応を起こし、皮下組織に炎症やしこり(肉芽腫)ができる病気です。特にミニチュア・ダックスフンドで多く見られますが、どの犬種でも発症する可能性があります。遺伝的な要因や免疫の過剰反応が関与していると考えられています。
細菌の有無と量(最大4+)と適合する抗生剤を選択(R耐性、Sが効果のある抗生剤です。)
避妊手術において、当院ではシーリングデバイスという器具を使用しています。これにより、体内に縫合糸を残さずに手術を行うことができ、体内での縫合糸反応性肉芽腫の発生を防いでいます。
しかし、腹壁を閉じる際には吸収糸を使用します。このため、ごく稀に縫合糸に反応する犬がいます。腹壁を閉じるためには縫合が必要であり、糸を使わずに閉鎖することはできません。
縫合糸に反応した場合、全身性の炎症が起こることがあります。その際、当院では以下の対応を行います:
飼い主様へのお願い:
糸の選択について:
メリット:
デメリット:
メリット:
デメリット:
当院ではバイクリルの使用はおすすめしていません。
メリット:
デメリット:
メリット:
デメリット:
縫合糸反応性肉芽腫は、縫合糸に対する体の異物反応によって起こる炎症性の疾患です。手術後に皮膚の異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
当院では、手術方法や縫合糸の選択を工夫し、縫合糸反応性肉芽腫の発生を最小限に抑える努力をしています。特に縫合糸に反応しやすい犬の場合は、飼い主様と相談の上、適切な縫合糸を選択し、術後の管理も徹底しています。