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肝臓の腫瘍🥩

肝臓・胆管の腫瘍は

肝臓・胆管由来の原発性腫瘍と、

他臓器からの転移性腫瘍に分類されます。

原発性肝臓・胆管腫瘍は良性・悪性にわかれ、

一方、転移性肝臓腫瘍は全て悪性であり、予後は不良です。

原発性の腫瘍は稀で、転移性の方が多く、発生率に2.5倍の差があります。

 


原発性悪性腫瘍は

組織学的には、肝細胞か、胆管、神経内分泌、間葉由来のいずれかに分類されます。

形態学的には大きな塊を作る塊状のタイプ、結節タイプ、浸潤するタイプの3つに分類されます。


肝細胞癌は

肝臓細胞由来の腫瘍の一つで、犬では最も発生率が高い(約50%)が悪性腫瘍に分類されます。

転移率にはばらつきがあります。

肝細胞癌の症状に特異的なものはなく、

食欲がなくなったり、体重が減ってきたり、腹水がたまる事が多いです。

重度の場合には黄疸や、意識がなく、発作を起こすような、肝性脳症などもありますが、

無症状でも、偶然発見されることがあります。

診断には超音波検査、CT検査、生検、病理組織学的診断などが使用されます。


塊まりを作るタイプの肝細胞癌の患者さんは、

外科切除を行うことで、2年以上の生存期間の延長ができると報告されています。

一方で、手術を受けなかった患者の余命は1年未満になることが示されています。

塊状型の肝細胞癌は多くの場合、手術により予後が改善されます。

しかし、結節型または浸潤型の肝細胞癌は、多発性に存在するため、

外科手術が困難で、予後は不良です。


肝細胞癌以外は?

胆管癌は外科切除自体が困難な事が多く、予後は不良です。

また、カルチノイドは激しい腫瘍であり、外科切除は適応されません。犬においては、リンパ節、腹膜、肺に転移する可能性が高いため、予後は不良です。


早期発見のために、

高齢のわんちゃんでは、

健康診断の際に、血液検査に、腹部のエコー検査を加えることで早期診断の助けになります。

 

術後管理

オピオイドが有効

抗菌薬の投与

肝臓には嫌気性菌が常在する可能性

 

術後もしっかり輸液

乳酸リンゲル液+ビタミンB製剤+肝庇護薬

積極的な栄養支持

術後2〜3日は血液検査でモニター

 

術後の合併症

出血、貧血、膵炎→DIC、感染、肝不全(70%までの肝切除であれば通常は発生しない。