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脇の下のしこりは歩行障害が出る前に切除

脇の下の解剖

脇の下には、大きな血管や、前足の動きを支配する神経が通っています。

脂肪腫とその切除

脂肪腫(良性の腫瘍)では、まれに、筋肉の間に発生して大きくなるものもあり、(筋間脂肪腫)
発生する部位によっては、生活の障害を生じてしまうことがあるので、切除を行うことがあります。

手術前の検査

手術前の検査では細胞診検査を行い、良性であることを確認します。
悪性であれば、マージン(余幅)をつけて切除、
良性で有れば、腫瘍外ギリギリで切除します。


肘に腫瘍ができた場合

肘はわんちゃんが歩く時に動く場所で、皮膚自体が伸びにくいところなので、傷を閉鎖しても裂けてしまうことがあり、通常の閉鎖方法では、うまくいかないことが多いことが、難点です。

また、腫瘍外科の場合には、初回の外科手術で、しっかり取らないと、再発しやすく、さらに悪性度が増すため、さらに完全切除をすることが困難となります。

軸状皮弁について

当院では軸状皮弁という、栄養血管があり、皮膚が延びやすい部位から一部皮膚を切開して、移植する方法で傷の閉鎖を行っております。栄養血管は皮弁の根本であれば、十分な栄養を皮膚に運ぶことができますが、皮弁の先端に行くと、栄養不足になり、皮弁が壊死することが術後の合併症として注意する点になります。

もし、傷が開いた場合には、洗浄、消毒を行い、健康な肉芽が形成されるのを待つことになります。

肘ヒダ皮弁法

肘ヒダ皮弁は、ちょうど脇の下のたるみのある皮膚を一部採取して、肘の腫瘍切除部位に移植します。血管が栄養を運び、移植先に生着するのを期待する治療方法です。

肥満細胞腫や軟部組織肉腫の症例で多い治療方法になります。

縫合とその後の処置

皮弁がうまく適合できないと壊死することがあります。その場合には範囲に応じて、洗浄や、再切除を選択します。実際の外観はこのような感じです。