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エコー検査(泌尿器👧体表の腫瘍👨)

超音波検査のコツ

目次

  1. 泌尿器Instagram動画
  2. 猫の保定方法
  3. 腎臓の検査
  4. 膀胱の検査
  5. 尿管の拡張:水腎症
  6. 膀胱結石
  7. 腎臓の結石
  8. 腫瘍のリニアプローブでの検査のコツ
  9. 腫瘍エコーYouTube動画

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猫の保定方法

猫はひっくり返すことや、手足をもつ保定が嫌いなので、立位やばんざいだと怒らないのでおすすめ。

腎臓はうつ伏せの保定で背中から。

膀胱はバンザイの保定でお腹から。

腎臓の検査

腎臓は背中側1/3の領域にあり。ビームは下に向けるとみつからない。

右の腎臓は肝圧痕に入り込むので、頭側1/3ほど、肝臓に包まれるように見える。

最後肋骨のすぐ後ろからプローブを長軸で当てると見つけやすい。

肋骨の内部に入りこむ子もいるので、肋骨をまたぐようにプローブを当ててもOK。

左腎臓は右腎臓より尾側にある。

腎嚢胞

膀胱の検査

膀胱は腹側1/3、恥骨前方。プローブを長軸で横にスライドして見て行く。

尿管の拡張:水腎症

短軸で尿管拡張>2mm。長軸では中央が尿が溜まる(水:黒く)。

正常尿管

膀胱結石

粘膜ラインの内側に石+シャドー。

腎臓の結石

尿管拡張ないのでほっといて。


膀胱粘膜外側のシャドー:直腸のガス

腫瘍のリニアプローブでの検査のコツ

  1. プローブの配置

    • 腫瘍に対して縦方向横方向でプローブを当てる。
    • 縦方向:深部の構造や腫瘍の深さを確認。
    • 横方向:腫瘍の全体像や周囲の組織との境界を評価。
  2. 周囲組織との関連性の確認

    • 腫瘍が周囲組織とどの程度接しているかを観察する。
    • 白い膜で包まれている場合:良性腫瘍の可能性が高く、手術が比較的容易。
    • 隣接組織と密接している場合:浸潤性の腫瘍が疑われる。
  3. カラードプラの使用

    • カラードプラ機能を使い、腫瘍内や周囲の大きな血管を確認する。
    • 大きな血管が腫瘍内に存在する場合:手術時の出血リスクが高い。
    • 血流パターンを観察し、腫瘍の性質(例:良性 vs 悪性)を予測する。
  4. 腫瘍のタイプの推測

    • 腫瘍内部のエコーパターンを観察する。
    • 均一な構造:良性腫瘍が疑われる。
    • 不均一な構造:中心が黒い場合は悪性腫瘍の可能性。


  1. 浸潤の評価 (TNM分類の参考)

    • T (Tumor):腫瘍の浸潤範囲を確認。
    • N (Lymph nodes):リンパ節転移の有無を確認。
    • M (Metastasis):遠隔転移が疑われる場合は注意深く評価。
  2. 重要なポイント

    • 再検査時には、腫瘍が筋肉に付着しているかどうかを確認する。
    • 筋肉に密着している場合、動かすことが困難であるため、外科的アプローチに慎重を期す。

これらのポイントを押さえながら、腫瘍の詳細な評価を行い、外科治療や内科的対応を検討します。

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