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腎臓の腫瘍

腎臓腫瘍と腎臓摘出術について

腎臓腫瘍は、犬や猫の腎臓に発生する腫瘍で、腎細胞がんやリンパ腫などがあります。

検査方法には、尿検査や血液検査、X線、エコー、CTなどがあります。これらの検査を組み合わせて、診断を行います。

 

腎臓摘出術の手順と注意点

腎臓摘出術は、腎動脈、腎静脈、尿管を確認し、適切な手順で結紮していきます。注意点として、腎動脈の本数や太さにバリエーションがあることや、大きな腎臓腫瘍の場合は、対側の尿管の確認が必要であることが挙げられます。

腎臓周囲組織を剥離し、手術が容易に行えるようにします。合併症やリスクには、尿管や膀胱吻合部の狭窄、出血、尿漏出、腎不全などがあります。

 

腎門部腫瘍に対するアプローチ方法

腎門部腫瘍に対するアプローチは、循環器動態を確認しながら行われます。浸潤が少ない場合は、腫瘍を剥がしていくことができますが、大きな腫瘍の場合は腫瘍の位置が分かりにくくなることがあります。

後大静脈に浸潤がない場合は、腎門部腫瘍をゆっくり剥がしていくことができますが、腫瘍が大きくなると位置が分かりにくくなり、腎動静脈や尿管の位置も確認が難しくなることがあります。

 

片側の腎機能が保たれている場合の腎臓摘出術

片側の腎機能が保たれている場合には、腫瘍になった側の腎臓摘出術は、ペットの健康状態や腎臓腫瘍の進行度によっては、適切な治療選択となります。腎細胞腺癌や尿細管腺癌の場合、半年から1年で転移病巣が出ることがあり、摘出後は定期的な検診が推奨されます。

手術後のケアとフォローアップ

手術後のケアとして、適切な鎮痛薬や安静を確保し、食事管理や水分補給に注意することが重要です。また、傷口や腫れ、感染の兆候に注意しましょう。

右の腎臓腫瘍が巨大な場合や浸潤が重度な場合には、特別な注意が必要です。手術後の腎機能を注意深く監視し、適切なケアを行いましょう。

 

全身的な腫瘍のコントロール

猫のリンパ腫では、中枢神経系や、鼻腔内のリンパ腫が、腎臓へ転移することもあるため、全身的な腫瘍をコントロールすることも大切です。

 


腎臓腫瘍

片側性が多い

腎腺癌/血管肉腫/リンパ腫/移行上皮癌など

リンパ腫が多く両側性の事も多い

腎細胞がん

腎尿細管上皮細胞由来の悪性腫瘍

腎腫瘍は犬では稀(全腫瘍の2%以下)

犬の腎腫瘍のうち、腎細胞癌が最も一般的

稀に腫瘍細胞がエリスロポエチンを産生して赤血球増多症

転移:症状が現れた時にはすでに肺🫁や肝臓に転移💨している事が多い(診断時:約50%で肺転移)

腎摘出のみでの治癒は見込めない。

補助療法が必要(抗がん剤シクロフォスファミド、カルボプラチン、ステロイド)

COX2阻害薬も(NSAID使う時ステロイドは使えない)

予後不良:転移による死亡が主

腎摘出なし☞1ヶ月未満

外科±化学療法(外科のみ7.5ヶ月/+抗がん剤12ヶ月)の有意差なし

腎臓腫瘍の血管内浸潤や尿管浸潤

動脈は血流が速いので浸潤しない

後大静脈や尿管に浸潤する

後大静脈に広く浸潤しても症状を示さないこともある


尿道腫瘍

移行上皮癌が多い

肉芽腫性膀胱炎

造影X線検査が必要

逆行性尿路造影

メスは膣尿路造影

膀胱から近位の尿道に発生することが多い

不整なものから全体的に肥厚する

腫瘤を作るタイプも