診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
舌の腫瘍の原因には、
悪性黒色腫(メラノーマ)や扁平上皮癌、線維肉腫、形質細胞腫などがあります。
・舌の腫瘍がリンパ節に成長することがあるので、注意が必要です。
・手術で舌の腫瘍を取り除ける場合は、できるだけ手術する方がいいです。
・扁平上皮癌は、リンパ節転移や肺転移の可能性があるため、早期治療が大切です。
・舌の腫瘍は、組織生検を行って確認することが推奨されています。
・舌根部の処理方法は、縛ったり焼いたりする方法が一般的です。
舌について:
・舌は、食べ物をつかんだり咀嚼したり、体温調節や発声などに使われる大切な組織です。
・舌は、骨格筋でできており、舌根が口の中につながっています。
舌の切除について:
・舌の切除には、部分的摘出術、亜全摘出術、全摘出術の3種類があります。
・犬の舌の切除限界は、舌の50%までの切除であれば、問題なく生活できることが多いです。
・手術直後は、縫合部の癒合が完了するまで胃造瘻チューブなどの給餌経路を確保しておくことが大切です。
部分的摘出術は、舌の一部を切り取る場合や、舌小帯の側の自由に動く部分を全部切り取る場合があります。
亜全摘出術(subtotal)は、舌小帯の尾側までの舌を取り去り、オトガイ舌筋やオトガイ舌骨筋も切り取る手術です。
亜全摘出術(near total)は、舌全体の75%以上を切り取る手術です。
全摘出術は、舌の全部を取り去る手術です。 犬の場合、舌の50%までの切除であれば、機能的に問題はほとんどありません。
しかし、全摘出術のように舌を大きく切除する場合、手術直後は自力で食べることができないため、
胃造瘻チューブなどの給餌方法を確保しておく必要があります。
猫の場合、50%以上の舌切除術は推奨されず、広範囲の切除は機能面や術後の合併症を考慮する必要があります。
犬では、手術後は、縫合部の癒合が完了したら、徐々に食べることを学習させます。
ただし、広範囲の舌を切除した猫には、訓練があまり意味がない場合があります。
人では、手術後の誤嚥性肺炎が報告されています。犬での報告はなく、起こりにくいかもしれませんが、注意が必要です。