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角膜潰瘍

角膜潰瘍の原因と治療

原因と症状の確認

目のしょぼつきや、涙が出ている、赤目になっている時は、角膜に傷がないかを確認しています。結膜炎、角膜潰瘍(黒目に傷がつく)でも、緑内障でも、似た症状を示しますが、角膜潰瘍は放っておくと、失明につながることもあるので、早期の治療が大切です。

角膜潰瘍は、猫の場合は、猫風邪が長引き、ヘルペスウイルスや、クラミジア、細菌感染が合併することや外傷でよく起こります。犬の場合は外傷や角膜ジストロフィー、スケッズ(元々角膜が剥がれやすい素因を持つ)ことや、細菌感染で起こることが多いです。

初期治療と抗生物質の点眼

初期には抗生物質の点眼と、角膜を保護するための、ヒアレインの点眼で治療を開始します。細菌の種類に合っていない抗生剤の点眼では、症状が治まることがないので、できれば初期の治療の段階で、感受性試験(どの抗生物質が合うのかを選ぶ検査)を行い、検査結果が出るまでの時間を一般的な抗生物質の点眼で経過を見ることがオススメです。

角膜潰瘍が進行する場合の治療方法

以上の治療でも芳しくない場合には、病的な角膜を除去する処置(角膜デブリード)を行ったり、眼瞼縫合(まぶたをくっつけるように縫い合わせ、涙が蒸発しないようにする手術)を行うこともあります。角膜潰瘍が進行すると、目の内部まで穴が空き、目の内部の物質が出てくることがあります。デスメ瘤と呼ばれますが、ここまで至った場合には、傷口を縫い合わせるような外科手術が必要です。

縫い合わせるので足りない場合には一部結膜(白目の部分)から移植して、傷口を塞ぎます。将来的に目の一部が白く濁ることがあります。

ドライアイの影響と涙の量の確認

ドライアイを持っている場合は涙が足りなく、角膜潰瘍を繰り返すことがあるので、涙の量を測定し、涙液の分泌量が適切かを確認しています。