047-700-5118
logo logo

診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診

banner
NEWS&BLOG
関節の痛み:関節液検査

関節疾患について

炎症性関節疾患と非炎症性関節疾患があります。

炎症性関節疾患:
関節周辺の炎症が主な特徴です。この炎症は通常、免疫系の過剰な反応によって引き起こされ、関節の動きを制限し、腫れ、疼痛を引き起こします。


感染性
非感染性(免疫介在性)
びらん性
リウマチ様関節炎
非びらん性
全身性エリテマトーデス
多発性関節炎
多発性筋炎症候群

非炎症性関節疾患:
関節の炎症があまり見られないか、全くない状態を指します。
骨の劣化や関節の摩耗による疾患や関節の損傷などが含まれます。
通常、加齢や外傷によって引き起こされ、炎症に比べてゆっくり進行します。

先天性異常
肘関節形成異常
股関節形成異常
スコティッシュホールドの軟骨異形成症
虚血性疾患
レッグペルテス
腫瘍性
滑膜肉腫
組織球肉腫
外傷性
前十字靭帯断裂
股関節脱臼
肘関節脱臼

関節液検査の適応

・関節の腫れや痛みを示す場合。
・歩行に問題がある。(例えば足を引きずったり、歩行が不安定な場合。)
・原因不明の発熱を伴う場合。
・血液検査結果に異常が見られる。特に白血球の増加や高いグロブリンの値が示される場合。
・ペットが多発性の関節炎を疑われる場合、少なくとも5ヶ所の関節に滑液を採取する必要があります。特に手根と飛節といった小さな関節が注意が必要です。

検査方法

麻酔下で行われる検査です。
手根関節(犬や猫の前肢(前脚)にある関節の一つです。この関節は手首の部分に位置し、前肢の動きや安定性に重要な役割を果たしています。)からの採取の方法です。
①手根関節を曲げます。
②針を手根関節の間に挿入します。
③針を関節腔(関節の内部)まで慎重に挿入し、関節液をゆっくりと吸引します。

関節液の異常

以下は異常な関節液の一般的な特徴です。
関節液の増量: 健康な関節液は適度な量で保たれますが、疾患や炎症の影響を受けると、関節液の量が増加することがあります。
混濁、有色化: 健康な関節液は透明でクリアですが、異常な場合、濁りが生じ、色が変化することがあります。これは炎症や感染の兆候となることがあります。
粘稠度の低下: 炎症や疾患が存在する場合、関節液の粘度が低下し、より液状になることがあります。
炎症細胞の増加: 炎症が関与している場合、関節液中の白血球やその他の免疫細胞が増加することがあります。
蛋白量の増加: 疾患や炎症の影響を受けた関節液は、通常よりも蛋白質の濃度が高くなることがあります。