診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
①食物アレルギー
②アトピー性皮膚炎
わんちゃんではアトピー性皮膚炎の方が多いと言われています。
食事管理が不可欠
→食べ物が原因となって起こるアレルギーなので、原因となるタンパク質を与えないことが大切です。
3段階の除去食があり、①タンパク質を変える(例;チキンからサケ)、②ペプチド分解食に変える、③アミノ酸分解食に変える(一番効果の高い除去食になります)。
→3週間全く改善がなければその時点で食物アレルギーの可能性は除外されます。
また、わんちゃんでは、血液検査でのアレルギー検査があるので、指標にする事ができます。
当院ではIgEアレルギーの試験を外注に依頼しています。ただし、偽陽性や偽陰性も多いので、血液検査はあくまで指標となります。
3歳以下の若齢時から
皮膚の一部をかゆがったり、外耳炎を繰り返すなどの症状が出ていることがあります。
正常な皮膚では、表面の角質の層が規則正しく並び、細菌やマラセチアやアレルゲンの侵入を防ぎ、皮膚を保護します。
皮膚の表面の角質バリアが剥がれ、角質同士の間に細菌やマラセチアが侵入し、二次感染を起こします。
①かゆみ止め
→免疫抑制剤(アポキルや外用剤のステロイド)
②アレリーフローション
③シャンプー療法
アポキルは用量を上げると効果が強く出るお薬です。また、長期使用で、効き目が減ってきてしまうというデメリットがあります。
当院では、免疫抑制剤であるアポキルを長期で使用される患者様には、定期的な血液検査を勧め、白血球減少が起こっていないかを確認しています。
クッシング症候群や、腫瘍性疾患の子ではアポキルは使えません。
・肝臓や腎臓への影響がなく、安全に使えます。
→アンテドラックと言って、塗布した皮膚表面にはステロイドの作用を示すが、皮膚の下に吸収されると、ステロイドの作用を失うため。
・趾間炎だけの場合などの、局所の皮膚炎の時におすすめしています。
→1日1回患部につけます。最大2週間まで毎日つけることができ、その後は効果を見て、必要があれば、週2程度での塗布をおすすめしています。
・10分程度、気を散らすようにしてあげましょう。
→舐めてしまう子は、ご飯の前や散歩の前に塗るなど工夫してあげましょう。
ステロイドの外用剤は、皮膚を薄くしてしまう作用もあるため、ずっと使用するのではなく、痒みのひどい時につけるようにおすすめしています。
・かさぶたが多いときや、ベタつきがひどい時
→いきなり消毒剤のシャンプーをするのではなく、ブラッシングをして、プレシャンプー(一般的なシャンプーで大丈夫)をする。
・消毒シャンプーはお腹側や脇の下からつけ始め、背中は軽く流す程度で大丈夫です。
・5〜10分置いてから流しましょう。
→熱すぎないお湯で流してあげると効果的です。ドライヤーが面倒な時は、しっかりタオルドライして放置でも良いそうです。
マラセブシャンプー、マラセキュアシャンプー
マラセチアやブドウ球菌の感染が重度な時に使用します。クロルヘキシジン2%以上とミコナゾールが高濃度に含まれ、殺菌力の高いシャンプーです。
ノルバサンシャンプー
クロルヘキシジンが低濃度0.5%で配合されたシャンプーです。ブドウ球菌の軽い感染の時に使用します。
ケラトラックスシャンプー
慢性皮膚炎で皮膚が硬くなってしまった時に使用するシャンプーです。
アデルミル
セラミドが高濃度に含まれているシャンプーで、乾燥でふけが多い時に使用します。
ヒュミラック
プロピレングリコールや尿素が含まれているので、スプレーとして保湿に用いたり、お湯で薄めて全身にかけることで全身の保湿ができます。シャンプーの後にかけると良いと思います。