骨髄検査が必要な場合
- 好中球減少症が続くとき
- 除外すべき原因:
- 急性のウイルス感染
- 重度の細菌感染
- 薬の影響(抗生物質、抗がん剤など)
- 考えられる病気:
- 血液中のすべての細胞が減少(汎血球減少症)
- 除外すべき原因:
- 考えられる病気:
- 骨髄のがん(骨髄増殖性疾患、リンパ性白血病、MDS)
- 再生不良性貧血
- 骨髄線維症・骨髄壊死
- 猫の白血病ウイルス(FeLV)感染の急性期
- 重度の貧血で、白血球と血小板が正常なとき
- 除外すべき原因:
- 考えられる病気:
- 赤芽球ろう(PRCA)
- 骨髄のがん(赤白血病、MDS)
- FeLV感染による免疫介在性溶血性貧血
- 血小板減少症
- 除外すべき要因:
- 検査の誤差(血液の凝固、血小板の凝集)
- 大型血小板の存在
- 犬種による影響(キャバリアなど)
- 検査が必要な目安:
骨髄検査の方法
骨髄検査は、専門の獣医師によって安全に行われます。一般的には上腕骨から骨髄液を採取します。
- 準備:動物を安定した姿勢に固定し、穿刺部位を消毒します。
- 針の挿入:骨髄針を斜め45度の角度で骨髄腔に挿入します。
- 骨髄液の採取:シリンジで骨髄液を吸引します。
- 検体の処理:採取した骨髄液を適切に検査します。
主な病気とその対策
- 非再生性免疫介在性貧血(NRIMA):免疫抑制剤での治療が有効です。
- 赤芽球ろう(PRCA):免疫抑制療法が有効です。
- 急性白血病:予後は厳しいですが、抗がん剤治療を行います。
- 骨髄異形成症候群(MDS):ステロイド剤やビタミンK2が有効な場合があります。
骨髄検査は、適切なタイミングで行うことで、正確な診断と治療計画の立案に役立ちます。飼い主の皆さんは、獣医師とよく相談し、検査の必要性を理解することが重要です。