診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
「愛犬の看病、私ばかり詳しくなっていく……」
「家族に相談しても『任せるよ』ばかりで、孤独を感じる」
重い病気の治療が始まると、こうした家族間の「温度差」や「情報の偏り」に悩まれる方が非常に多くいらっしゃいます。
平日は仕事などで病院に行けないパートナー。
一方、毎日の投薬、通院、食事管理、獣医師との会話を一手に引き受ける私。
「私一人で決めて、私一人で戦っている気がする」
もし今、そんな重圧を感じているとしたら。少しだけ視点を変えてみませんか?
実は、病院に来られないご家族は「無関心」なわけではなく、「自分の役割(戦い方)」が分かっていないだけかもしれません。
今日は、メインで看病する人と、それを支える家族が「最強のチーム」になるための、役割分担の秘訣をお伝えします。
病院に行けない家族に、現場の細かな判断を求めても、情報量の差からうまく噛み合わないことがあります。
そこで衝突するのではなく、役割を完全に分けてしまいましょう。
「あなたが環境を支えてくれているおかげで、この子は最高の医療を受けられる。ありがとう」
そう伝えるだけで、パートナーは「自分もチームの一員なんだ」と自覚を持つことができます。
現場にいない家族は、状況が見えない分、感情的な長文の報告を受けると「どう反応していいか分からない」とフリーズしてしまうことがあります。
不安な気持ちをそのままぶつける前に、報告の仕方を少し工夫してみましょう。
パートナーに動いてもらうコツは、「ビジネスメールのように」伝えることです。
これくらい簡潔に伝えると、相手は「よし分かった、任せろ」と決断(仕事)をしやすくなります。
「どうしよう」と迷いを共有するより、「決めて!」と頼られる方が、後方支援の家族は力を発揮できるのです。
嫌がる薬を飲ませたり、病院へ連れて行ったり……。
そんな「嫌われ役」は、信頼関係ができているリーダー(あなた)が引き受けましょう。
その代わり、通院しない家族には「ポジティブ担当(心のオアシス)」になってもらうのです。
愛犬・愛猫にとって「この人は痛いことをしない、楽しい人」という逃げ場所があることは、とても大切です。
それがペットのメンタルケアになり、結果として、看病に参加できない家族の罪悪感も減らします。
普段の通院はリーダーひとりでも構いません。
でも、「手術をするかどうか」「抗がん剤を始めるかどうか」といった命の岐路(重要な決断)に立つ日だけは、どんなに忙しくても休みを取ってもらってください。
「普段は任せてくれていい。でも、大事なことは二人で決めないと、現場の私は動けないの」
そう伝えれば、責任感のある家族なら必ず時間を作ります。
そして、二人で話し合って決めたことなら、どんな結果になっても「あの時、家族みんなで決めたことだから」と、後悔を減らすことができます。
ワンオペ看病は孤独です。
でも、家族は敵ではありません。戦う場所が違うだけの「チームメイト」です。
「現場は任せて。その代わり、責任と環境作りはお願いね!」
そんなふうに役割分担ができれば、きっとご家族の絆も、ペットとの時間も、もっと穏やかで強いものになるはずです。
一人で抱え込まず、いつでも私たち(獣医師や動物看護師)にも相談してくださいね。