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「私ばっかり看病してる…」と疲れてしまったあなたへ。家族を“最強のチーム”に変える魔法の考え方

「愛犬の看病、私ばかり詳しくなっていく……」
「家族に相談しても『任せるよ』ばかりで、孤独を感じる」

重い病気の治療が始まると、こうした家族間の「温度差」や「情報の偏り」に悩まれる方が非常に多くいらっしゃいます。

平日は仕事などで病院に行けないパートナー。
一方、毎日の投薬、通院、食事管理、獣医師との会話を一手に引き受ける私。

「私一人で決めて、私一人で戦っている気がする」

もし今、そんな重圧を感じているとしたら。少しだけ視点を変えてみませんか?
実は、病院に来られないご家族は「無関心」なわけではなく、「自分の役割(戦い方)」が分かっていないだけかもしれません。

今日は、メインで看病する人と、それを支える家族が「最強のチーム」になるための、役割分担の秘訣をお伝えします。

「通院リーダー」と「後方支援」

病院に行けない家族に、現場の細かな判断を求めても、情報量の差からうまく噛み合わないことがあります。
そこで衝突するのではなく、役割を完全に分けてしまいましょう。

  • あなたの役割 =「医療チームリーダー(現場監督)」
    日々の観察、投薬、通院、病院スタッフとの連携。
    その子の一番近くで、小さな変化や痛みに気づいてあげられるのは、現場にいるあなただけです。
  • パートナーの役割 =「後方支援(リソース管理)」
    高度医療にはお金や環境整備が必要です。
    パートナーが外で働いたり、家のことをしている時間は、「治療を継続するための資金や土台(リソース)」を守っている時間です。
    「看病をしていない」のではなく、「違う場所でチームを支えている」と定義してあげてください。

「あなたが環境を支えてくれているおかげで、この子は最高の医療を受けられる。ありがとう」
そう伝えるだけで、パートナーは「自分もチームの一員なんだ」と自覚を持つことができます。

忙しいパートナーへの報告はシンプルに

現場にいない家族は、状況が見えない分、感情的な長文の報告を受けると「どう反応していいか分からない」とフリーズしてしまうことがあります。
不安な気持ちをそのままぶつける前に、報告の仕方を少し工夫してみましょう。

パートナーに動いてもらうコツは、「ビジネスメールのように」伝えることです。

  • 現状(FACT):検査の結果、手術が必要と言われた。
  • 課題(ISSUE):費用は〇〇円かかる。
  • 承認(REQUEST):私が現場でケアをするから、予算の許可をください。

これくらい簡潔に伝えると、相手は「よし分かった、任せろ」と決断(仕事)をしやすくなります。
「どうしよう」と迷いを共有するより、「決めて!」と頼られる方が、後方支援の家族は力を発揮できるのです。

パートナーには「甘やかし担当」になってもらう

嫌がる薬を飲ませたり、病院へ連れて行ったり……。
そんな「嫌われ役」は、信頼関係ができているリーダー(あなた)が引き受けましょう。

その代わり、通院しない家族には「ポジティブ担当(心のオアシス)」になってもらうのです。

  • 帰ってきたら撫でる係
  • 美味しいおやつをあげる係
  • 散歩でリフレッシュさせる係

愛犬・愛猫にとって「この人は痛いことをしない、楽しい人」という逃げ場所があることは、とても大切です。
それがペットのメンタルケアになり、結果として、看病に参加できない家族の罪悪感も減らします。

「ここ一番」だけは、必ず隣にいてもらう

普段の通院はリーダーひとりでも構いません。
でも、「手術をするかどうか」「抗がん剤を始めるかどうか」といった命の岐路(重要な決断)に立つ日だけは、どんなに忙しくても休みを取ってもらってください。

「普段は任せてくれていい。でも、大事なことは二人で決めないと、現場の私は動けないの」

そう伝えれば、責任感のある家族なら必ず時間を作ります。
そして、二人で話し合って決めたことなら、どんな結果になっても「あの時、家族みんなで決めたことだから」と、後悔を減らすことができます。


ワンオペ看病は孤独です。
でも、家族は敵ではありません。戦う場所が違うだけの「チームメイト」です。

「現場は任せて。その代わり、責任と環境作りはお願いね!」

そんなふうに役割分担ができれば、きっとご家族の絆も、ペットとの時間も、もっと穏やかで強いものになるはずです。
一人で抱え込まず、いつでも私たち(獣医師や動物看護師)にも相談してくださいね。