診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
日々の診療の中で、ワンちゃん・ネコちゃんの「嘔吐」は非常によく遭遇する症状です。
一過性の胃腸炎であれば数日で改善することもありますが、中には「命に関わる緊急事態」が隠れていることがあります。
今回は、頻回の嘔吐で来院され、検査の結果「消化管内異物(腸閉塞)」と診断し、緊急手術を行ったトイ・プードル(2歳・去勢オス)の症例をご紹介します。
この患者様は、来院の前日夜22時頃から嘔吐が始まりました。
最初は食べたものが混じっていましたが、明け方には黄色〜黄土色の液体を繰り返し吐くようになり、食欲も元気も全くないとのことで来院されました。
身体検査では左上腹部に痛みを訴える様子があり、血液検査ではHCT(ヘマトクリット値)の上昇が見られ、激しい嘔吐による脱水が示唆されました。
決定的な診断の決め手となったのは、腹部超音波(エコー)検査です。
これにより、「異物誤飲による消化管閉塞」と診断しました。
消化管が完全に詰まってしまうと、そこから先へ食べ物や消化液が流れなくなります。
さらに時間が経過すると、詰まった部分の腸管が圧迫されて壊死(えし)し、穴が開いて「腹膜炎」を起こします。腹膜炎は致死率の高い非常に危険な状態です。
今回の症例では、内科的な処置(点滴や吐き気止め)だけでは改善が見込めないと判断し、飼い主様にインフォームド・コンセントを行った上で、緊急の消化管切開手術を実施することとなりました。
手術は全身麻酔下で行われます。
開腹して閉塞部位を確認し、腸管を切開して詰まっている異物を摘出します。その後、腸管を縫合し、お腹を閉じます。
当院では、こうした手術を行う際、以下の合併症リスクについて必ずご説明し、万全の準備を整えて手術に臨みます。
本症例では、術前の静脈点滴により脱水を補正し、循環状態を安定させてから手術を行いました。
幸いにも手術は無事に成功し、術後の経過も順調でした。
その後、退院し、フィラリア予防やワクチン接種などで元気な姿を見せてくれています。体重もしっかりと維持できており、ご家族の元で以前と変わらない生活を送れていることを大変嬉しく思います。
異物誤飲は、若いワンちゃんや好奇心旺盛な子で特に多く発生します。
おもちゃ、種、紐、プラスチック片など、身の回りにある様々なものが原因となり得ます。
といった症状が見られた場合は、様子を見すぎず、早めに動物病院へご相談ください。早期発見・早期治療が、大切な家族の命を救うことに繋がります。
さだひろ動物病院
千葉県松戸市新松戸
Case Report: Emergency Enterotomy for Intestinal Obstruction
In this post, we discuss a case of a Toy Poodle (approx. 2 years old) presented with frequent vomiting and loss of appetite.
Blood tests indicated severe dehydration, and abdominal ultrasound revealed a distinct “acoustic shadow” in the jejunum, confirming a diagnosis of intestinal obstruction (ileus) caused by a foreign body.
Due to the risk of intestinal necrosis and peritonitis, we performed an emergency enterotomy to remove the obstruction.
While surgical intervention carries risks such as suture dehiscence (leakage) or adhesions, timely decision-making is crucial for survival.
The patient recovered well after the surgery and has returned to a happy, healthy life.
If you notice persistent vomiting or lethargy in your pet, please contact a veterinarian immediately. Early detection saves lives.
病例报告:异物误食导致的肠梗阻及紧急手术
本期博客介绍了一例因频繁呕吐和食欲废绝而就诊的泰迪犬(约2岁)病例。
血液检查显示其严重脱水,腹部超声波检查在空肠部位发现了明显的“声影(Acoustic Shadow)”,从而确诊为异物引起的肠梗阻(肠塞)。
肠梗阻若不及时治疗,会导致肠坏死和腹膜炎。因此,我们在向主人说明了缝合不全及术后粘连等风险后,进行了紧急肠切开手术,取出了异物。
幸运的是手术非常成功,患犬术后恢复良好,现已完全康复。
如果您发现爱犬出现异常呕吐或精神萎靡,请务必尽早咨询兽医。早期发现和治疗是挽救生命的关键。