診察時間
午前9:00-12:00
午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
現在、非常に重篤な「急性膵炎」の治療を行っています。本日は一時退院とし、当院の休診日である明日は、ご自宅で治療を継続していただきます。
このページでは、今回の病状、ご自宅でお願いしたいケアの手順、明後日の診察で確認するポイント、そして万が一の緊急時の対応についてまとめています。ケアの際に必ずご確認ください。
今回発症した「急性膵炎」は、本来は食べ物を消化するための膵液(酵素)が暴走し、自分自身の膵臓や周囲の臓器を溶かして強い炎症を起こしてしまう恐ろしい病気です。
【初期症状と検査結果】
数日前から、嘔吐(黄色い胃液)や落ち着きがない、何度もトイレに行くといった症状がみられました。血液検査を行ったところ、膵臓へのダメージを示す「リパーゼ(LIP)」という数値が、測定器の上限である1000 U/I以上へと振り切っていました。また、体内の強い炎症を示す「CRP」という数値も重度に上昇しており、非常に危険な状態でした。
【尿中の細菌感染と治療の成果】
さらに入院当初、何度もトイレに行く症状があり、尿検査を行ったところ細菌が確認されました。膵炎で体が弱っている中での細菌感染の併発でしたが、入院中の点滴に「ABPC」という抗生剤を混ぜて投与したところ、しっかりと効果を発揮してくれました。現在、この細菌感染のコントロールがうまくいき、ご自身で療法食をご飯皿から食べられるまでに回復してくれたことが、今回一時退院に踏み切れた大きな理由の一つです。
膵炎の最も効果的な治療は、「大量の静脈点滴」によって膵臓の血流を保ち、そこに膵炎の特効薬を混ぜて持続的に投与し続けることです。当院でも数日間この治療を全力で行ってきました。
しかし、現在「これ以上、大量の静脈点滴を続けると命に関わる別の危険が生じる」という大きな壁に直面しています。
これらを防ぐため、一旦静脈からの点滴をストップし、ご自宅での「皮下補液(皮膚の下への点滴)」と「飲み薬」による治療に切り替えて体を休ませる決断をしました。
休診日である明日は、以下の治療をご自宅で行っていただきます。
① 皮下補液(「ブレンダ」の投与)
「ブレンダ」は、白血球(WBC)やCRPの上昇を引き起こしている炎症を、細胞レベルで強力にストップさせるための注射薬です。このお薬は注射で入れる必要があるため、お渡しした皮下補液(点滴)のパックに混ぜて投与していただきます。
② 内服薬(飲み薬)の投与
明後日の通院では、ご自宅での治療効果と現在の状態を把握するため、以下の4つのポイントを中心に血液検査やエコー検査で確認を行います。
ご自宅での療養中、もし炎症が再び強くぶり返してしまった場合、血液が極端に酸性に傾く「アシドーシス」という状態に陥り、ハァハァと呼吸がひどく苦しくなることがあります。
少しでも「呼吸がおかしい」「異常に苦しそうにしている」と判断した場合は、ためらわずに直ちに夜間救急などの他院を受診してください。
【他院の先生にお伝えいただきたいこと】
※受診の際は、担当の獣医師へ以下のポイントを確実にお伝えください。この画面をそのまま読み上げていただいても構いません。
ご自宅での皮下点滴のやり方など、動画を含めて可能な限り多くの情報をわかりやすくお伝えできるよう、今回はリンクが貼れるこちらのブログにて詳細を共有させていただきました。
ご自宅での処置はご不安も多いかと思いますが、ワンちゃんの回復にとって一番の助けになります。リンク先の動画をよくご確認いただき、落ち着いて行ってあげてください。
This post explains the transition from hospital hospitalization to home care for a patient suffering from severe acute pancreatitis (Lipase > 1000). Due to the rising risks of edema (caused by low albumin) and electrolyte imbalance from continuous IV fluids, the treatment is temporarily shifting to subcutaneous fluids (with Brenda) and oral medications (Camostat, Maropitant) at home. It also details the key points to be evaluated during the next clinic visit, including Lipase, Albumin, CRP levels, and signs of post-hepatic jaundice. In the event of respiratory distress or suspected acidosis at home, seeking immediate emergency veterinary care is strongly advised.
本文介绍了患有严重急性胰腺炎(脂肪酶 > 1000)的病例从住院转为家庭护理的过渡过程。由于持续静脉输液会带来水肿(由低白蛋白引起)和电解质失衡的风险,治疗已暂时改为在家进行皮下输液(添加Brenda)和口服药物(卡莫司他、马罗吡坦)。文章还详细说明了下次复诊时的检查重点,包括脂肪酶、白蛋白、CRP水平以及肝后性黄疸的迹象。如果在家中出现呼吸困难或怀疑酸中毒,强烈建议立即寻求急诊兽医的救治。