診察時間
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午後15:00-18:00
手術時間12:00-15:00
水曜・日曜午後休診
本日は、生後7ヶ月・体重1.95kgの小型犬における避妊手術の記録と、術後約半年が経過してから発症した泌尿器疾患の管理についてご報告します。
当院では、外科手術にあたり「なぜその治療が必要なのか」「どのようなリスクがあるのか」を事実に基づき、包み隠さずお伝えすることを基本としています。手術を検討されている方、術後の健康管理に不安がある方の道標となれば幸いです。
犬の避妊手術の最大の目的は、将来の命に関わる重篤な疾患を予防することです。
本症例では、生後7ヶ月のタイミングで術前検査を実施し、客観的なデータに基づいて麻酔リスクを評価した上で手術に臨んでいます。



避妊手術から約半年が経過した頃、この患者さんに「トイレ以外の場所で排尿する」「少量の尿を何度も繰り返す(頻回少量)」「血尿っぽいものが出る」といった症状が見られました。
重要な事実:ここで明言しておかなければならないのは、この泌尿器のトラブルは避妊手術の合併症や後遺症では一切ないということです。今回の疾患は、犬の生涯において独立して発生したものとして、論理的にアプローチする必要があります。
尿検査を実施した結果、尿のpHがアルカリ性に傾いており、顕微鏡下で「ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結晶」が多数確認されました。ストルバイト結晶は、尿中のミネラル成分が飽和状態になり、アルカリ環境下で析出したものです。
犬のストルバイト結石症の多くは、細菌による「細菌性膀胱炎」が引き金となります。細菌が尿素を分解することで尿がアルカリ性になり、結晶が作られる悪循環に陥るのです。
本症例では、まずは抗生剤の処方と、結石を溶かすための専用の溶解食による内科的アプローチを開始しました。しかし、同じ悩みを抱える飼い主様にぜひ知っておいていただきたい「治療の道標」があります。それは尿の細菌培養検査の重要性です。当院でも本症例において、治療の反応次第で尿を持参していただき、培養検査を実施する選択肢を常に検討していました。
この病気の治療と再発予防の主役は、病院での投薬以上に、ご自宅での毎日の生活管理にあります。外科的・内科的治療はあくまで補助であり、生活習慣を改善しなければ必ず再発します。
最後に、当院の診療スタンスについて明記します。
当院には、CTやMRIといった高度な画像診断装置は備わっておりません。そのため、当院の設備で対応が困難な複雑な疾患や、より精密な外科手術が必要であると判断した場合には、命を救うことを最優先とし、迷わず二次診療施設(大学病院や専門病院)へご紹介いたします。
自らの設備の限界を正しく自覚し、患者さんにとってその時考えうる最善の医療ルートを提示することこそが、獣医師としての誠実な責任の果たし方だと考えています。
[English]
This post details a spay surgery performed on a 7-month-old small dog, highlighting the critical importance of early prevention against mammary tumors and life-threatening pyometra. We emphasize a logical, evidence-based approach to surgical decisions and pain management. Furthermore, we address a subsequent, independent urinary issue—struvite crystals—that developed approximately six months post-surgery. We explain the severe risks of untreated urinary issues, the necessity of urine culture for recurring infections, and the absolute importance of strict dietary and lifestyle management at home. Finally, we outline our transparent clinical policy: prioritizing the patient’s life by promptly referring complex cases to secondary care facilities when they exceed our in-house imaging capabilities.
[中文]
本文详细记录了一只7个月大的小型犬进行绝育手术的过程,强调了早期预防乳腺肿瘤和致命性子宫蓄脓的极端重要性。我们强调在手术决策和疼痛管理中采用合乎逻辑、基于循证的方法。此外,我们探讨了术后约半年发生的另一起独立泌尿系统问题——鸟粪石结晶。我们解释了如果不治疗泌尿问题将带来的严重风险、在反复感染时进行尿培养的必要性,以及在家中严格控制饮食和生活方式的绝对重要性。最后,我们重申了透明的诊疗原则:当我们院内的影像学设备无法满足复杂病例的需求时,我们将把拯救生命放在首位,果断将患者转诊至二级专科医院。