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インスリンについて

糖尿病

糖尿病は、血糖(血液中の糖分)のコントロールがうまくできなくなる病気です。
糖尿病の治療は、猫の特定の状態とニーズに基づいた個別の管理プランを作成することから始まります。獣医師は猫の状態を評価し、血糖値のモニタリングや症状の観察を行いながら、最適な治療法を選択します。

インスリン製剤

インスリン製剤の選択は、犬猫の状態や血糖値のパターンに基づいて行われます。それぞれの製剤には異なる作用時間や効果の特徴があります。

猫で代表的なインスリン製剤

「プロジンク」は、1日2回投与することで適切な作用時間を得られます 12〜18時間の持続時間と5時間の作用のピークを持つインスリン製剤です。専用のシリンジが使用されます。血糖値の管理と低血糖の予防に適しています。

「ランタス」は、24時間以上の持続時間を持ち、ピークがありません。一定した効果を保ちながら、血糖値の変動を抑えることができます。

「レペミル」は、6〜10時間の持続時間を持つインスリン製剤です。血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。

「トレシーバ」は、新しいタイプのインスリン製剤であり、レベミルの後発品です。効果は一定しており、ピークがありません。長い作用時間を持つため、安定した血糖値のコントロールに適していますが、脂肪のようなしこりができやすいという特徴があります。

・犬で代表的なインスリン製剤

「ランタス」「レベミル」は1日1回投与のインスリンで、24時間の持続時間と12時間の作用のピークを持つインスリン製剤です。

ノボリンN;neutral;中間型」「プロジンク」は1日2回投与のインスリンで、12時間の持続時間と6時間の作用のピークを持つインスリン製剤です。

「ノボリンR(Regular;速攻型」は常時効くという意味で、入院時に用いるインスリンのため普段使い用ではありません。

投与量

インスリンの投与量は猫の体重に応じて調整されます。血糖値が空腹時に350mg/dL以上の場合は、0.5〜1U/kgの投与量で1日2回使用します。血糖値が空腹時に350mg/dL未満の場合は、0.25U/kgの投与量で1日2回使用します。

フルクトサミン

過去2週間の血糖値コントロールを反映した検査です。外注の検査で血液検査で行います。
安価で、来院や預かりのストレスを軽減することができます。

血糖値のコントロール

血糖値や急激な上昇を防ぐために、食事管理も重要です。
血糖値が350を超えると、急に尿中に糖が出るようになります。尿中に糖が出ると、体から水分が取り除かれて脱水症状が起きます。
脱水している時にインスリンを投与すると、インスリンが効きにくくなるため、通常の量では血糖値が下がらないことがあります。そのため、脱水状態の場合は、増量する必要があります。
1日をとおし、一定数の血糖値以下に保つように血糖値をコントロールする事が理想で、必ずしも谷の曲線にしなくても大丈夫です。

自宅管理

・尿糖の測定(週1~数回)
・体重測定 週1(体重減少に注意、体重が増加していたらコントロール良好)
・治療が不安定な時は週1で来院、安定してきたら4~6週間に1回の来院

先端巨大症(猫)
いろんな臓器が大きくなる病気で、軟口蓋が過長すると呼吸をしにくくなります。
副腎も肥大するので、クッシング症候群との鑑別必要になります。

白内障(犬)
糖化たんぱくであるソルビトールが水晶体に沈着することで白内障になります。
一度蓄積したソルビトールは溶けないので、白内障は治ることはありませんが、視覚という情報だけでなく、嗅覚、聴覚が高度に発達しているため、生命維持には直結しないし、盲目でも生きていけます。