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ペットの大腸がん・腫瘍ガイド:識別から治療までの全て🐱🐶

ペットの病気と治療の適応

私たちの動物病院では、ペットの健康を第一に考え、最先端の医療を提供しています。

大腸腫瘍や直腸腫瘍はペットにとって重大な疾患であり、適切な治療が必要です。本記事では、これらの病気の特徴や治療方法についてご紹介します。

大腸腫瘍と直腸腫瘍

これらの腫瘍の約60%は腺癌です。外科摘出やリンパ節摘出が第一選択となります。直腸腺癌の場合、外科切除後の中央値生存時間(MST)は2-4年、全周性では1.6ヶ月、結節性/敷石状では12ヶ月、孤立性/有茎状では32ヶ月です。

リンパ腫(イヌ)

犬のリンパ腫には化学療法が最も効果的です。通過障害や消化管穿孔がある場合には、外科が適応されます。

平滑筋肉腫(イヌ)

この病気は主に小腸に発生しますが、盲腸にも見られます。外科切除が第一選択で、MSTは8-12ヶ月、一年生存率は80%です。

消化管間質腫瘍(イヌ)

カハール介在細胞やc-kit変異が関与するこの病気は、粘膜下に発生し、平滑筋や末梢神経由来腫瘍に似ています。主に盲腸や大腸に発生し、腹腔内播種や肝転移のリスクがあります。摘出可能であれば外科的切除が第一選択となります。

肥満細胞腫(犬)

この病気の予後は不良で、小腸に多く発生します。治療の第一選択は外科による切除です。

髄外性形質細胞腫(イヌ)

免疫グロブリンを産生する形質細胞から発生する病気で、大腸に多く発生します。比較的良性の挙動を示すことが多いです。結腸、直腸の髄外性では外科的切除が第一選択で、MSTは15ヶ月です。

炎症性ポリープ🌼

炎症性ポリープは、粘膜プルスルー法で外科的切除を行うことが一般的です。このポリープは腺腫や腺癌へ転化する可能性があり、経過に注意が必要です。定期的な診察と適切な治療が重要となります。

腺癌(ネコ)🐱

ネコにおける消化管で2番目に多い病気で、大腸ではリンパ腫よりも多く見られます。外科のみの場合、結腸の腺癌のMSTは56日、外科+術後化学療法の場合は280日です。

リンパ腫🌺

消化管腫瘍の55%を占め、最も多いです。外科切除も検討可能で、孤立性大細胞性胃腸管リンパ腫の場合、大腸9例のMSTは675日です。

肥満細胞腫(ネコ)🐱

消化管で3番目に多い病気で、小腸に多く発生します。切除可能であれば外科的切除が第一選択で、消化管としてのMSTは1年半です。

平滑筋肉腫(ネコ)🐱

非常に稀で、回盲部、直腸で報告がありますが、数例のみです。切除可能であれば外科的切除が第一選択です。

消化管間質腫瘍(ネコ)🐱

非常に稀で、胃、十二指腸で2例の症例報告のみが存在します。